表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/51

<一難去ってまた一難>

次の朝、さっそくギルドに向かった。ギルドに入ると俺はさっそく掲示板に向かう。

昨日の夜に何の依頼を受けるかは事前に相談してあったので掲示板から目当ての依頼を取った。

そして、昨日何度か見た姿がある事に気づいた。


「おはよう」


俺はカリナさんの所に挨拶しながら向かった。


「あっ、おはようございます。今日も依頼ですか?」


カリナさんが元気よく返事をしてくれる。


「そうだよ。それじゃあこれをお願いね」


「はい、畏まりました。って、これDランク依頼ですよ!?」


「うん知ってるよ。俺らDランクになったからそれでいいんだよ」


そう言って俺はギルドカードを出した。


「ほら私達もちゃんとDランクよ」


姉さんとシルフィーも続いてギルドカードを出す。


「たっ、確かにDランクです……。昨日登録したばかりのはずなのに……」


カリナさんは呆然としていた。


「まぁ、すぐにAランクになるから今から気にしないようにする事ね」


姉さんは堂々と言い放つ。

カリナさんはその声で意識を取り戻したようだ。


「そっ、そうですか……。でも確かにみなさんでしたらAランクにでもなれそうですね」


「コウの名はいずれ世界に轟くわよ」


などとシルフィーはおかしそうに言う。最初逢った時はすごくお堅い感じだったのになぁ~。


「それでは依頼を受諾しますね。ですが大丈夫でしょうか?Dランクでも高難易度のバーサークベアーの討伐なんて選んで」


「大丈夫だよ。むしろそいつの心配をしてあげた方がいいかな」


俺は苦笑しながら言う。そう、なぜなら今からそのバーサークベアーが二人のエアロスラストの試し撃ち相手だからだ。


「バーサークベアーの心配ですか?」


カリナさんは心底不思議そうにしていた。


「まぁ、俺達が依頼達成して帰ってくるのを待っててくれ。そしたらわかるよ」


「そうですね!それでは受諾完了しましたのお気をつけて。後、最近バーサークベアーの生息地辺りで大きな魔物が目撃されるているそうなのでそちらにもお気をつけて」


「あぁ、ありがとう。それじゃあ行ってくるよ」


俺達はバーサークベアーを求めて出発した。


「それじゃあ、基本二人で退治してね。俺は危なくなったら手を出すから」


「「わかったわ」」


そうして、二人の………あまり言えない光景が始まった。

二時間ぐらいが経過してようやく終わりが見えた。


「結構倒したわね。それにこの魔法も結構慣れてきたし」


「そうね。それに慣れると結構使い勝手がいいわね」


「そりゃあ、そういうのを選んだからね。習得が一番難しいだけだし」


「コウありがとね」


姉さんが俺を言ってくる。


「次は私専用の魔法を教えてね」


シルフィーはおねだりをしてくる。姉さん用を一緒に教えてあげたのにまだ要求か。


「次こそ私が私だけの魔法を教えてもらうのよ」


姉さんもさすがにやっぱり専用魔法が欲しいようでヒートアップした。

俺は話題を変える事にした。


「そういえば、大きな魔物ってなんなのかな?」


「さぁね。もしかしたらドラゴンとかじゃない」


と姉さんが軽い感じで言った。姉さんそれはフラグだよ。

すると予想通り地面の揺れと大きな音がした。


「グオォォォォ」


そこには巨大な黒いドラゴンがいた。


「うそっ。ホントにいるなんて!?」


「いいから逃げるわよ」


姉さんは驚き、シルフィーは即時撤退を進言する。

俺達は必死で逃げたがなぜか俺達に気づいたドラゴンが追ってくる。


「くそっ、このままじゃ逃げれない」


速度的に向こうの方が圧倒的早く。徐々に近づいてきていた。


「こうなったら戦うしかないんじゃない?このままだとたとえ逃げ切れても街まで連れて行ってしまうわよ」


姉さんが不安そうに言った。

確かに、俺達が助かっても街に被害が出たら公爵家の人間としても一人の冒険者としても許されない。


「しかたない迎撃する」


俺は決意してそう叫ぶ。


「それでどうやって倒すの?」


シルフィーが聞いてくる。ドラゴンは弱いのでもAランクで固い皮膚は並の武器じゃ傷もつけれず魔法も効きにくいらしい。


「二人は一瞬でもいいからエアロスラストで動きを止めてくれ」


「「わかったわ」」


「それじゃあ、三秒後に開始だ。三、二、一、今だ!!」


開始合図とともに振り返り二人は魔法を放つ


「「『風よ集え 無色無数の刃 彼の者を疾く刻め エアロスラスト』」」


練習の甲斐もあって二人の魔法は結構な威力でドラゴンに当たる。


「グギャァァァ」


ドラゴンは二人の魔法に一瞬怯む。

俺はその隙に詠唱する。


「『我勝利するもの 勝利を妨げるものを討つ 勝利を約束された剣を今ここに 出でよ エクスカリバー』」


まばゆい光が放たれ俺の手には黄金の剣が握られていた。


「さぁ、これで鬼ごっごは終了だ。もちろん俺達の勝利で決まりだ」


俺はドラゴンにそう言い放ちエクスカリバーを振り下ろす。するとまるで素振りをしているかのような感じであっけなくドラゴンの頭を切り落とす。

ドゴォォォォン

さすがのドラゴンも頭と体が離れれば生きていけないみたいで倒れて動かなくなった。

そしてその光景を見ていた二人は同時にボソッと言った。


「「また忙しくなりそうね」」

新たな魔法?が出てきましたね。これからもちょくちょく出していきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ