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<初依頼>

「これを受ける」


カウンターに出した依頼はゴブリン三匹の討伐だ


「いきなり大丈夫ですか?ゴブリンといえども強いですよ」


「大丈夫だよ。もしこれで失敗するようならこれからは地道に薬草採取などを受けるよ」


「そうですか。あっ、言い忘れてましたが討伐した魔物は自動的にギルドカードに記録されますので」


「おっ、それは楽でいいな」


「最後にこれからも同じパーティーで依頼を受けられるのであればパーティー登録しておくと便利です。パーティー名も決めて頂きますのでパーティー名が決まっていれば登録はいつでも可能ですのでおっしゃってください」


「うん、考えとくよ。それじゃあ行ってくるよ」


「いってらっしゃいませ。無事に達成するのを待っています」


こうして俺達は依頼に出た


「それでパーティー名どうする?当分はこの三人で受けるだろうけど姉さんがあと二年もすれば学園行きだし」


「私は学園行こうとコウのパーティーだからそんなことは気にせず名前を決めちゃいましょう」


「私はコウの決めた名前でいいですよ」


うーん、名前を決めるのはなかなか難しいな。これからずっと使っていくだろうから下手な名前は付けられない


「エリナと愉快な仲間たちは?」


「「却下」」


俺とシルフィーはそく却下をだす。そして俺は一つ思いついた名前があった


「暁の明星」


「「えっ?」」


「暁の明星だよ。パーティー名」


「どういう意味なの?」


姉さんが聞いてきた


「うろ覚えなんだけど、暗い夜空がにわかに白々と明けて空が輝いてくる様子から、人生の夜明けに光を放つものという意味だったかな。要するに人々の希望になるような冒険者パーティーになりたいって事だよ」


「それいいわね。いずれ最強の剣士になる私には最適よ」


姉さんがショートソードを抜き上に掲げながら言い放つ


「そうですね。コウならいずれそうなるでしょうからいい名前だと思います」


シルフィーは普通に賛成してくれた


「じゃあ、暁の明星に決定で!!それじゃあ張り切って依頼をこなそう」


そうしてパーティー名も決まり意気揚々とゴブリンを探しに行った

それから十分ほど歩いたところで、多数のゴブリンの反応があった


「二人とも止まって」


「どうしたの?」


姉さんが聞いてくる


「この先にゴブリンがいっぱいいる」


「いっぱいってどれくれいよ?」


「そうだね三・・・四・・五十匹かな」


「「五じゅっ!?」」


二人は叫びかけたが俺が二人の口を塞ぎなんとか堪えた


「二人とも静かにだよ」


二人はコクコクと頷いたので手を放した


「でもどうしてこんなとこにそんないっぱいいるのよ?


「恐らくゴブリンの巣なのでしょうね」


「そうっぽいね。それでどうする?」


「「やるに決まってる」」


二人ともとてもいい笑顔で怖い事を言い放った


「だよね。どういう風に戦う?」


「ねぇ、いっそのこと個人で戦って誰が多く倒したか競争しない?」


姉さん発言が武闘派過ぎるよ


「いいんじゃない?ゴブリン如きに誰も苦戦しないでしょうし」


「わかった競争だ!それじゃあ行くよ・・・・・スタートッ!!」


こうしてゴブリン討伐競争が始まった

俺は真正面から突っ込み見張りっぽいゴブリンを通り過ぎながら首を切り一体目を倒した

次に異常を感じたゴブリンが三匹巣から出てきた所にエクスプロージョンの魔法で吹っ飛ばして四匹目

ふと姉さんの方を見ると


「はぁっ、とりゃ、『ウィングカッター』これで三匹目よ」


結構ハイペースで倒していた

シルフィーの方はシュッって矢の音がするとゴブリン一匹がドサッと倒れ頭には一本の矢が刺さっていた

続けざまに連続で放ち五匹も倒していた。負けてられないと思っていたら巣から残りのゴブリンが一気に溢れ出てきた


「コウさすがに一斉に来られたらめんどうよ」


一匹また一匹とみんな倒していくがさすがに数が多いためなかなか減らないのである


「姉さん、シルフィー少しだけ踏ん張って」


「「了解」」


そう言って俺は詠唱を開始した


「『天より地に落ち その光穢れを払い浄化せん シャイニングレイ』」


俺の呪文の完成とともに後ろに下がる二人。そして残りのゴブリン達が一斉に光に貫かれ死んでいった


「ふぅ~、なんとか森に被害をださずにすんだ」


さっきの『シャイニングレイ』は光の最上級で出力調整が難しい。なぜなら基本的に殲滅魔法だからだ

しかし森でそんなもんぶっ放したら被害がやばいし、他の属性も後に響くのでこれしかなかったのである

なので、実際は森が吹き飛ばないかひやひやしながら使ったのだ。もちろんゴブリンの事は一切考えていない


「コウなによあれ?」


姉さんがさっきの魔法の正体を聞きたくてウズウズしていた


「光の最上級魔法」


「「さっ、最上級!?」」


この世界では神話級魔法>最上級魔法>上級魔法>中級魔法>初級魔法と言う階級がある。トップレベルの魔術師で最上級を一つか二つ使えたらいい方で基本的には殆どが上級までしか使えないのだ

先日姉さんを救った『メテオインパクト』にさっきの『シャイニングレイ』で俺は現時点で最上級を二つも使えるので驚きの強さである。そんなわけで俺の力を知っている二人でも驚いたのだ


「まぁ、いずれ姉さん達も使えるようになるさ」


「もう驚き疲れたわ」


「それじゃあ依頼も達成したし帰りましょうか?」


「そうだね。早く帰って昼ご飯にしよう」


そうして俺達はこの後に待ち受けるゴタゴタに露知らず街に帰って行った

パーティー名でもっといい名前とかありましたら、意味をそえて教えてください

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