しんいきさけがっせん
お酒は法令を守って楽しく飲みましょう。
無理に勧めたり吐くほど飲んだり粗相するのは酒がもったいないからね。
さて、君たちは楽しくお酒を飲んでいるだろうか?
おっと、小さい君たちにはお酒はまだまだ早かったようだね。飲むのは大きくなってからにしようか。
おじちゃん達が飲んでおばちゃんたちが怒るけどお酒というものはそんなに悪い物かな?この世界はお酒がとても大事な役割をしているのだよ。今日はそんな話をしようか。
酒合戦というものを知っているかな?お酒の飲む量を競い合う酒飲みたちの遊びだね。色々決まり事があるのだけど今日はそこは置いておこう。さて神様が飲んで飲んで飲みまくってどんな事になるのだろうかね?
酒合戦の始まりを紐解けば神々の時代にまでさかのぼる。
創世神の元で世界を作り上げた神々がその祝いの席で
「俺の胃袋は島々を飲み干す」
だの
「我が内側は世界なり」
だの口々に自慢ばかりするものだからあきれ果てた酔っ払いたちの守護神として親しまれている酒精神が
「ならば神々、我が杯の酒を干すは易かろう。」
と酒を飲ませたのが始まりである。
一つ干し、二つ干しとするうちに酔いが回り神々は倒れ臥してしまう。
それを見た酒精神は
「なさけなし、神々。君達の力が蘇るときまでは眠るが良い。」
と眠りに付かせてしまう。眠っている神々は起きたときに様変わりした世界に驚いてどれだけ寝ていたのだろうと考えてしまった。
酒に強い神々はいるもので幾つも杯を干す。
そういう神々も酒には勝てず、中身を吐き出してしまう。
そこから吐き出された酒は海になり、神々の中に封じられた世界はこの世界に吐き出されて色々な物が生まれた。
数多の種類に生き物だとか様々な秘宝だとか・・・・・・・・・・
なかでも神々の力を世界に撒き散らされたのが一番凄いのだろう。
作り上げたばかりの世界で殺風景だったものが神々が吐き出した物で芳醇になるのだった。
吐いた神々は力を失って慎ましき神となったそうな。
飲んでも飲んでも潰れず吐かずな神々もあった。
その神々は大きな事を言うから、酒精神が
「ならばこの世界を豊かにするか?」
とか
「世界の終わるその時まで見捨てずに居るか?」
等と煽るのであった。
煽られた神々は酒の酔いも手伝って、口々に守護の誓いを立てるのであった。
神々の誓いは絶対、違う者は神でなくなるから素面に戻った時顔が白くなってしまうのであった。
おっと、もともと白い神は赤くなったり、黒い神が青くなったり色々な顔色になるんだけどそこは突っ込み入れてはダメな所かな?
こうして、酒精神は神々に世界を芳醇にする手伝いをさせるのであった。
おや、この話を聞いてどうして気持ち悪い顔をしているのかな?
この世界がゲロで出来ているのって知りたくなかったって・・・・・・
世界なんてそんなものだろう。
この駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
さて、酒でも飲もう。