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行夢来人  作者: 福谷莇生
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≪おまけのエピローグ≫


美晴からも、メールが届いた。


[件名] 美晴です。

[本文] お久しぶりです。謝らなくてはならないと思いメールしました。あの後、私は札幌、小樽、旭川、と進み、稚内へ行きました。友達との計画でも、礼文や利尻に行きたいと主張していましたから外せません。フェリー乗り場に到着すると、そこには、あの友達四人が待っていてくれたのです。友達はここで待っていれば、必ず私が現れると、先回りして四日間、朝から晩まで張り込んでいたそうです。

私はわんわん泣きました(犬じゃないですよ)。友達もみんな泣きました。フェリー乗り場で女五人が大号泣です。その後、友達と礼文や利尻に渡った後、逆回転しちゃいました。旭川、富良野、札幌と逆戻り。つまりですね、一周できませんでした。ごめんなさい。

「運命」を果たせなかった女より。てへぺろ。



[件名] 運命よりも、

[本文] 大切なものを見つけたじゃないですか。それでいいのですよ。僕はちゃっかり、網走で「運命の出会い」を見つけましたけどね。てへぺろ。

渡辺洋一



[件名] RE: 運命よりも、

[本文] えーっ、どういうことですかー!!くわしく!!教えてくださいよぉ!!私という女がありながら!!(これはウソ)


-------

思わず、クスッと笑ってしまった。すっかり元気を取り戻した美晴を想像できる。

考えてみれば、旅に出てから網走で救急車に乗せられるまでの道のりは、美晴との出会いなしには起きえなかったわけだ。彼女にも感謝しなければならない。


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