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痛み
グロ注意
痛い。
痛いんだ。
体中がざわめき、血が暴れ、思考までもが暴走を始めた。
「なんだ なんなんだよっ!!」
そばにいるガキは淡々と言う。
「そうだね。見てる僕も痛いなぁ・・・」
嘘だ。
苦しむ俺を見て笑ってるおまえに、痛みがわかる筈がない!!
・・・そうだ、こいつを殺れば俺は楽になるだろうか?
おぞましいこの感情に身を任せれば、らく、に
「だめだよ、まだ楽になっちゃぁ。それじゃおもしろくないじゃん。もう少し、我慢だよ?」
「ふざけるなっ」
ちくしょう!!
痛みとか、慣れてたと思ってたから、こいつに憑いてきたのに!!!
こんな、はずじゃ
・・・だめだ、もう・・・
「・・・あーぁ。もうギブアップか。つまんないの」
誰も僕には耐えられないのかな。
独りは寂しいって言うから、みんなの相手してあげてるのに・・・。
「これじゃぁ僕の方が寂しくなるじゃん」
さっきの男は、面影さえ残っていないほどにバラバラだ。
血と、骨と、肉だけ。
赤い血だから、きっと元は人間だったんだろうな。
僕は無表情にその場から離れる。
「バイバイ、おにーぃさん♪」