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それは反則だと思います!!

普通に考えれば、自分の部隊と戦えば無傷では済まない。自分の技術や戦闘の立ち回りなどが相手も分かっている上に、相手の方が人数が多いのだ。

だが俺は今、無傷でここに立っている。


こんなに圧倒できたのは理由がある。

理由と言っても俺が異世界転生をした人間だというだけだ。死ぬ前によく流行っていた自身が知っている世界への転生と言う奴だ。だいたいは悪役に転生したり、モブに転生した主人公が原作知識で無双したりする話だ。


俺もその例に漏れず、悪役貴族としてこの世界に生まれ落ちた。まあ、幸い幼少期から前世の記憶を持っていたため、悪役貴族のフラグを折るのは簡単だった。だから、悪役ならではのバットエンドなんて言うものは俺には関係なくなったはずなんだがな。

恐らく、悪役としてバットエンドを迎える運命なのだろう。でなければ、勇者があのタイミングで来て狙われるなんて不運起こるはずがない!


まあ、そんな悪役としてのフラグを一応折った俺だが、その後も人生は続く。じゃあ、残っているのは原作知識を持った転生者と言うことになる。そんな存在だから、強くなろうと思えばすぐに強くなれた。

その結果、学園の入試では実技の科目を首席で突破している。


今回無傷で勝てるほど勝敗を明確に分けたのは、技術への理解の差だ。

俺は原作知識を得てから、それを元に知識を深め、研鑽し強くなってきた。

それに対し、俺が部下に教えたのは原作知識にある技術や魔法などと、純粋な立ち回りなどだ。

そこには大きな理解の差があると言えるだろう。それに加え、俺は元々部隊の中で一番強い。それが相まって、今回無傷での勝利が実現されたのだ。



さて、この後はどうしようか。

この戦闘で三十分ほど足止めを喰らってしまった。恐らく、俺の居場所はばれているし勇者もそろそろ起きるだろう。これではこっそり逃亡することができなくなった。

力技ができないわけじゃないが、別に人を傷つけたいわけじゃない。

なら、潜伏するか。一度警備が緩んだ時に再度王都から抜け出そう。王都から抜け出せば、国境以外でつかまることもないだろう。


「とりあえず、隠れるか」


時計台辺りがいいだろうな。

その時、俺はそんなのんきなことを考えていた。

背後に悪魔が迫っているとも知らず。




「ねぇ、どこに隠れるっていうの・・・?」


その声に全身が一気に緊張が走る。

恐る恐る、背後を見ると・・・母さんがいた。

そーっと冷汗が、首筋をつたう。



「何でもないよ母さん」


「あなた、まだ学園の時間よね?」


「それは今日はいきなり休みになったんだ」


苦し紛れの言い訳しか、口から出てこない。

当たり前だろう。俺は本気で母さんを欺けると思っていない。

なぜなら、女の勘と言うものはこういう時によく当たる。そして、この光景を見られれば言い逃れはできないだろう。


「そんな嘘で欺けるとでも思ったの?それでもう一度聞くわ、どこに隠れるって?」


俺は気づけば一歩後ずさりしていた。

どうにかこの状況を切り抜けたいが、いい案が思いつかない。

分かると思うが、子は母に逆らえない。母は強しとよく言うだろう。

はい、親には勝てません。怒った親が一番怖いのだよ(ドヤ顔?)


「降参です」


俺は気づけば両腕を上げていた。

母さんを持ってくるのは反則だろう。これもお前の対策なのか?メイ?

クソ、気持ちよさそうに気絶しやがって。


「それで、どういう経緯でこうなったのですか?」


それから俺は、母さんとの優しいお話(尋問)が始まった。




一時間後、洗いざらい吐かされた俺はぐったりしていた。

メイや部隊のメンバーも起き上がったようで、俺を拘束し何名かは俺に掴まっている。いや?どういう状況だよ。


母さんとのお話(尋問)により、洗いざらい計画や動機について吐かされた。

それから、母さんとメイ、ノアによる説教が始まった。正直、相談すればよかったかもなと思う反面。やはり、逃亡が最善手なのは変わらないと思う。


説教の内容が、どんどんと変わっていき罰の話に変わっていった。

そして、決まった罰が・・・


「グレン様、三ヶ月は訓練禁止です」


「え、ちょ、それは・・・」


「それがいいわね」


「いいのではないですか?」


俺は訓練を禁止されてしまった。

この世界で、数少ない楽しみだったのに・・・いや、これだと俺がそう言うキャラになってしまう。

一応弁明すると、この世界は娯楽が少ない。すると、暇な時間が増えてくる。そこで、強くなれて時間を潰せる訓練は楽しみになるだろう。そうだよな!?


「それはちょっと「なんですか?(般若)」・・・何でもないです」


怖えよ、母さん。目が死んでるんだよ。

ああ、俺の暇つぶしが・・・

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