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月の魔法  作者: Libra
7/13

7月の満月

あれから一ヶ月たった。


あの日はストロベリームーンの日


私はびっくりして、声も出なかった。


「えー、だってだって大吾って、あの野球部のキャッチャーで、坊主頭の大吾?」

「どっから見ても女の子、めっちゃ可愛いし、」


「ありがとう」


「りさも相変わらず可愛いわね、まぁ学生の頃から可愛かったけどね。あー、でも髪の毛の毛先がちょっとダメージ、あと寝不足かな?お肌が少し荒れてるわね。今度、私がみてあげる。」


「あ、ありがとう」


「それより、あそこの可愛い男の子紹介して」


「会社の後輩の清水くん」


「こんにちは、お茶でも行かない?

 お邪魔虫は消えるとしましょう」

「私、清水くんとお茶しに行くね」


「あー、先輩また会社で」


大吾に引きずられるようにその場からいなくなった、


「樹、ごめんなさい、私ひとりで勘違いしてた」


「俺も早く言えば良かったな、でも、ヤキモチ妬いてくれたのはちょっと嬉しいかも」


「もう、バカ」


「あ、いちごいちご」


「美味しそう」


誤解は解けた。


その日は、いちごのように甘い夜をふたり過ごした。




あれから一ヶ月、今日はバックムーンの日、


「先輩、先輩」


あれから一ヶ月の間、何故か清水くんがなついてくる。

子犬みたいでかわいいんだけどね。


清水くんの心の声

『今日は、牡鹿の角が生え変わる日、バックムーン、俺も男になるぞ』


「せ、先輩今日仕事終わりにお時間ありますか?」


「1時間くらいなら大丈夫だけど」


「じゃじゃあ、終わったらお迎えにあがります」


なんかいつもと違うけど、なんだろう?


終業の時間になった。


「先輩、帰れますか?」


「ちょっと待って、すぐ終わるから」

「お待たせ、お茶でも行く」


「は、はい」


「今日も忙しかったね。清水くんもお疲れ様でした」

「ここのモンブラン美味しいんだって、うーん、美味しい」

「なんか、今日、清水くん無口だね」


「せ、先輩、ぼ、僕、大吾さん好きになってしまいました」


「え〜!」


「大吾さん、凄く優しくて、女子力も半端無くて、話しも面白くて、で、でも大吾さん先輩の事も樹さんの事も凄く好きみたいで、な、なので先輩みたいになりたいです。僕を男にしてください。」


「ちょっと待って、なぜ、わたしなの?」


・・・・・・・・・・




「今日こんな事があったの」

「おかしいよね、なぜわたしなの?」

「もう、笑ってないでよ樹、」


「じゃあ、俺も男にしてもらおうかな?」


「もう、バカ、何言ってるの」


バックムーンの夜はふけていったのです。




挿絵(By みてみん)






読んで頂きありがとうございます。


今日もお天気がイマイチでおつきさま見えません。

ガッカリ。


⭐︎昨夜のおつきさまが綺麗だったので、載せてみました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 不穏な動きも一件落着。良かったですね。 そう言えば最近、お月様見てなかったなって思いました。
[一言]  誤解が解けて良かったですね。(o^-^o)  後輩くんも頑張って❗❗  お月様のフォト、ステキですう❗(人´▽`*)♪  アングルとか背景とかとても雰囲気のある撮り方で、写真の心得でもあ…
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