6月の満月
5月のフラワームーンの日
月の光が花畑を照らしていて、美しいはずなのに、私の目には何も映っていなかった。あれから一週間たった。
その後
樹との、会話は普通に出来る。
「あのこは誰?」って聞けばいいのに、
何故だろう、そんな事を気にする女と思われたくないのか、プライドが邪魔をするのか、どうしても聞けなかった。
ずっと気になっているけれど、聞けないでいる。
そうなると、ちょっとしたら事が気になってしまう。あのこと会っているのかな?メールしているのかな?
あー、もう嫌な女になっている。落ち込む。
そんなもんもんしていると、樹から連絡があった。
「りさ、いちご好きだったよね」
こういうの覚えていてくれるのとっても嬉しい。
「いちご、好きだよ」
心の中で、樹も大好きってつぶやく。
少し心が晴れてきた。
「今度の休みの日、いちご狩りに行こうか」
「うん、行きたい」
嬉しい、でも、素直に喜べない自分がいる。
あー、もう、考えるのやめた。
私は樹が好き。それでよしとしよう。
いちご狩りの日になった。
天気もよし、服装ok、樹の車が見えた。
え!後に誰かいる。
あの子だ
なんで
車が、わたしの前で止まった。
固まってしまったわたし
「りさ、どうしたの?」
「う、うん」
助手席に乗るわたし
その時、携帯が鳴った。会社の後輩からだ
「何かトラブルがあったみたい。わたし、会社行くね
またね」
とわたしは会社に急いだ。
樹が連絡するね。と言っている。
トラブルもなんなく収まり、後輩くんが家まで送ってくれた。
家の前には樹の車が止まっている。
あっと思ったら、助手席にあの子が乗っている、私は思わず後輩くんの手をとり、来た道を引き返す。
「りさ、待って」
樹が呼んでいる。
「彼女と仲良くね」
私は言い返した。
「彼女?」
「こいつの事か?」
「こいつ同級生の大吾だぞ、、」
「・・・・・・・・」
夜空のストロベリームーンが笑っているように見えた。
読んで頂きありがとうございます。
梅雨空で、ストロベリームーンは見えません。
この頃、お月さま全然見れないような気がします。
月光浴が出来なくて、寂しいです。(>人<;)
どこかでストロベリームーンは見えているのかなぁ?