10月の満月
季節は秋に変わろうとしている。
空は高くなり、樹々は黄色く色づきはじめた、秋の気配を感じるような朝
相変わらず何かに追いかけられる夢は見ている。この前は、光に手を延ばすと後ろから黒い大きな影と小さな影がハンターのように追いかけてくる。私を引っ張って光に行かせてくれなかった。
でも、前ほど黒い影が怖いものとは感じなくなった。
10月は。私の誕生月
ちょうど満月の日。樹は何故かソワソワしている。
何故だろう?
ハンターズムーンわたしの誕生日。
樹とディナーの約束
ちょっとおしゃれして行こう。樹をちょっとドキッとさせよう。
いつもは着ないような、ワンピースを着て、お化粧もバッチリ。ハイヒールを履いて待ち合わせの場所に、
樹の背中が見えた。背広姿がかっこいい。
いつもの雰囲気とは違うなぁ、背中に抱きついたらびっくりするだろうなぁ。
あ!振り向いて、顔をくしゃっとさせて笑いながら手を振っている。素敵。
ふたりで、大吾に教えてもらったレストランへ
個室に案内された。テーブルの上には、かすみ草とデンファレの花が、キャンドルの光に優しく照らされている。
美味しい料理をふたりで食べ、次はデザートという時、樹がポケットから小さな箱を、
「りさ、結婚してくれ、ふたりで幸せになろう」
どうしよう、どうしよう、とってもうれしい、
顔が赤くなっているのが分かる
「りさ、いやなのか?」
「そんな事ない、どってもうれしい♡
はい、幸せになろうね」
「やったあ」
あれ、わたしウェディングドレス着てる。
ふたりの写真が、リビングに飾ってある。
写真から光が、手を伸ばそうとすると、後ろから小さな黒い影がわたしをひっぱる・・・・
あ、また夢?
読んで頂きありがとうございます。
ハンターズムーン、みなさまのところからは見えますか?
わたしの所からはとても綺麗に満月見えました。
寒暖差で、風邪などひかれないようにしてくださいね。(^^)