1月の満月
お久しぶりです。
ちょっと遅めの明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。^_^
貴方の待つ街に車を走らせる
急カーブでタイヤが悲鳴をあげる。
このままガードレールを突き抜けたら、
月まで飛んでいきそう
12月の満月
コールドムーン
月に帰っていく
かぐや姫みたいに
1月の満月の日に貴方と出逢った。
わたしの故郷で、父の葬儀の後、子供の頃良く父と遊びに行った丘に登って月を見ていた。
私は、月を見ながら昔を思い出し、頬にすーっと冷たいものが流れた。
父の優しい声を思い出した。
その時、
ひとりの男性が、ランニングをしながら通りかかった。
何気なくその男性を見ると
「りっちゃん?」
と大きな声で名前を呼ばれた
「えっ、樹くん?」
同級生の樹くんだ
「どうしたの?あ!オヤジさんの葬儀か。」
「大変だったなぁ。」
「うん、急だったからね」
時が止まったように、ふたり目と目が合う
学生時代に戻ったようなふたり
満月がふたりを照らしている
月に魔法をかけられた
貴方は照れたように
「1月の満月は、ウルフムーンって言うそうだ」
「来月も一緒に満月見ないか?」
わたしは戸惑いながら、
「来れたらくるよ」
彼は、後ろを振り返りながら
「またなぁ」
と手を振っている。
わたしも
「またね」
と微笑んだ。
読んで頂きありがとうございます。
毎月一回更新していけたらいいなぁと思っています。
挫折するかもしれませんが、頑張ってみます。