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オルビア国物語  作者: バルカン
第2章
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準備された罠

「調子に乗るのも大概にしやがれ!

形勢逆転だとぉ? 余裕こきやがって! コレを見ても同じことが言えるんなら言ってみろや!!! 」



斧槍(ハルバード)の石突を地面に突き立て、ガンガンと地面を叩く。

すると、バルトの右手の指に()められている指輪が光を放ち足元に古代語で描かれた魔方陣が出陣した。




「今更後悔したって遅いぜぇ?

テメェには火傷の借りがある上に、ルナ(そこの女)は俺たちのメインターゲットだ!

莫大な金になるんだぜぇ?

この仕掛だってテメェらの為に(こしら)えたんだ。

簡単に逃げられるなんて思うなよ! 」



バルトはルナを斧槍の先端で指し示し言い放つ。




「やっぱり…

ルナ!気を付けろ! こいつ、屋敷を襲った連中の1人だ! 」




「今更警戒したって遅いぜ!

【アクアヴェール】」






バルトが唱えると同時に闘技場内のアッシュ達を囲うように水のヴェールが出現した。

行く手を阻むように現れたヴェールは魔力を帯びており、突破しようと攻撃を放ったアルフレッドの炎を一撃を完全に無効化してしまった。




「アッシュさん、どうやらあの男をなんとかしないとここから出られないようですよ?

早いとこ倒しちゃってください 」


呆れたような顔をしてアルフレッドが言うが、バルトは勝ち誇ったような笑みを浮かべている。




「ハハハハッ!

安心しなジジイ、テメェらにも退屈なんかさせねぇからよ! 」




────ゴボゴボゴボ────



バルトの足元の地面から水が複数沸き上がり、アッシュ達の目の前で段々と人型になっていく。

アッシュ達は警戒して武器を構える手に力を込める。


「なんだ、アレ……」


「さぁ、水が沸き上がっているだけに見えますが…

いまいち正体が掴めませんね…

用心するに越したことはないでしょう 」


「たかだか、湧水(わきみず)の宴会芸やろ?

無視しときゃ、ええんちゃうか?

さっさとズラかりたいんや、ボサッと待っとるのもアホくさいわ!仕掛けるで!! 」




────ゴボゴボゴボ────




敵の体勢が整う前にジェイドが駆け出す。

戦鎚を抜いて大きく上段に振りかぶり、跳躍と共にバルトに向かって振り下ろす。


「アンタの事はよー知らんけどな!

邪魔すんねやったら、潰れとけや! 」





バルトは全く動じること無く、振り下ろされるジェイドの鎚を真っ直ぐに見据えている。

戦鎚がバルトに当たると思われた瞬間。




───────カキィィィン!!!!






甲高い音がして、ジェイドの戦鎚はバルトに直撃する手前で停止した。

先程まで、地面から沸き上がっていた水が完全に姿を表しており、人型の水から斧槍のような形をした長物(ながもの)の武器がジェイドの戦鎚を阻んでいる。




「なっ!?」




バルトの足元から出現した、人型は3体。

見た目こそただの水でできた人形だが、3体ともバルトと同じ背格好で、同じ武器を持っている。




「テメェらは俺のこの使役精霊(どれい)'ウツシエ'達で十分だ!

楽しんでくれや! 」




バルトは目の前のジェイドに前蹴りを放ち、牽制をかけたのち、アッシュ達3人にそれぞれウツシエと呼ばれた人型をけしかけてきた。

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