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オルビア国物語  作者: バルカン
第2章
31/72

激闘

「ルナ、耳かせや」


「弱点をつかんだのか? 」


「まぁ…な

さっきのは一か八かやったけど、いけると思うわ


ええか?

クレイボアは普段から土の中におる


そういった魔物は目が悪い奴が多いんや、

おそらく、アイツも例外や無い


そこでや、アイツらは何を頼りに周囲の情報を得てるかっちゅーと……… 」



「音…だろうか? 」


「せや!

なかなか鋭いの


さっきフィリアに'グレートウォール'をうたせたのはその為や、土の中は音がよう伝わるからな


オレらの足音とは別の方向から音がしてアイツら一瞬迷った

俺が投げたビックリ玉も撹乱の為や」



「ビックリ玉?? 」


「ええて!そこはツッコむとこやあらへん


とにかくや、音を頼りに攻撃してきてる事は間違いない


そこでや、お前のその折れた槍で奴等を撹乱してほしい

んや

あいにく、ビックリ玉がもう品切れや

フィリアの'グレートウォール'にばかり頼っとったらフィリアとアッシュを逃がすタイミングを見失ってまう


目的はあくまで突破や」




「やりたいことは大体わかった

私からも、1つ良いかい? 」



「おう?なんや? 」



「奴等の中に1匹だけ、攻撃に参加していない個体がいる…

ジェイドと私が最初に狙った奴だ…


最初は私達の包囲を崩さないためにあえて引いた位置に陣取っているのかと思ったが、どうもそうではなさそうだ。


ジェイドが1匹倒しても奴等は互いの位置関係を全く変えて無い…

それに、最初に私が一撃貰った時、明らかに隙があるタイミングにも関わらず、その個体は私に追撃をしては来なかった…


おそらく、他の個体への指示をしていて私への関心が弱まったのだろう……」



「へぇ、ホンマによう見とんな…


っちゅーことは、恐らくそいつが群れのボスや!

積極的に前線に出てくるわけあらへんからな


その仮説が正しければボスを集中して倒して

奴等一網打尽ってわけや」




「よし、行こう! 」


「フィリア!走り出す準備しとき!

合図したら全速前進や!

突破するでぇ! 」



再度、合図と共に走り出すルナとジェイド


クレイボア3匹が鎌首をもたげ噛みつきの構えをとる。

先程とは違って、ルナとジェイドはジグザグに走り回り狙いをつけさせないように動いた。


交互に、クレイボアの間合いギリギリの所で走り回る


届くかどうか微妙な位置で挑発のような動きをされ、クレイボア達はイラついているかのように舌をチロチロと出入りさせていた。


「そろそろやな!

行くで、ルナ!


フィリアも走れ! 」



突如、大きく敵の間合いに踏み込むジェイド

クレイボア達はその動きを見逃さず、すかさず飛びかかろうとするが


ジェイドの踏み込みと同時に、シルフの力を借りてルナが高く飛び上がり地面を伝わる足音を消す。


手には、先程折れてしまった槍が握られ

穂先にはラウルの力を纏わせた紫色の電流が流れている。



「くらえっ! 」


ルナは槍の穂先を思いっきりクレイボア達に向かって投げつける


___パチパチパチと音をたてながら一直線に槍が敵に向かっていった。


だが、ルナの投げた槍は耳の良いクレイボア達にあっけなく避けられてしまう。



「へったくそぉ!!

そんなん当たんないって!どこ狙ってんのさ? 」


マルクスがケタケタと笑っていた…………が





「___狙い通り」

フッと小さく笑うルナ



クレイボア達に避けられた槍の穂先は真っ直ぐに敵の背後の地面に向かっていた。


ザクッと言う音と共にクレイボア達の背後で音がし穂先が地面に突き刺さる…


と同時に

耳をつんざくような爆音が響き渡り、辺りに衝撃が走った。

ルナの投げた槍の穂先に向かって紫色の雷のような物が落ちたのだ。



タイタンクレイボア達は突如、背後で聞こえた爆音に驚き一瞬固まる。



「完璧や!! 」



敵が固まったと同時に武器を振りかぶるジェイド、

ルナの完璧なタイミングでの撹乱作戦がうまく行き


ジェイドの目の前には、無防備になった蛇の首があった。



_______ズバッ!

ジェイドが武器を大きく振り抜き、小気味良い音と同時に蛇の頭が2つ落ちてきた。



「まだやでぃ! 」



一撃目を振り抜いた勢いを殺さないようそのまま身体を回転させ後方に陣取っている個体に目掛けて飛び上がる。



狙いは最初から後方の1匹

おそらく、群れのボスだと思われる個体を撃破するためにリスクの高い賭けにでたが、うまくハマったようだった。



突然、仲間がやられて狼狽えるクレイボア

頭上から戦鎚を振り下ろしてくるジェイドに対し、大幅に反応が遅れ


先程と同様、地面に潜って回避しようとしたが間に合わず

鼻先を戦鎚で潰されてしまった。




________シャァァアアアアアッ!!


蛇、特有の鳴き声を上げ、

のたうち回るクレイボア



瀕死の重症を覆ったクレイボアの横をフィリアとアッシュを乗せたが馬が駆け抜ける。



「_____________先に行きます!

お二人ともご無事で! 」





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