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オルビア国物語  作者: バルカン
第1章
14/72

家族の再開とともに夜は来る

バルコニーからルナが出てくる。

少し顔を赤らめ、曇った表情だ。


衛兵が脇に避け、リチャードのもとに向かうアルフレッドとすれ違う


互いに小さく会釈を交わし、ルナはアッシュの方に向かって歩いてきた。



「さぁ、帰ろうか」



「・・・・・・はい、お嬢様」




足早に広間を立ち去り王宮出口の跳ね橋を渡る。

すると、その先に先程とは異なる御者が巨大な馬車と共に待機していた。




「よぉ、お前たち

待ちくたびれちまったぞ、乗ってくだろ??

お前らんトコの御者は先に帰らせといたから心配いらないぞ!」


アドニスが馬車の窓から満面の笑顔で顔をだす。




「あ…アドニス様………」

「_________」



観念した表情で2人は馬車に乗り込むのだった。






「いやぁ~、長かったな~

飯はなかなかだったけど、堅苦しい奴らしかいないから肩が凝ったぜ~」



「・・・」



「おい、ルナ!

どうしたんだよぅ?

辛気臭い顔して!せっかく久々に合ったんだ、楽しそうな顔しろよ!」




「アドニス、今は…」

「__良いんだよ、アッシュ

ありがとう


アドニス様も申し訳ない、少し考え事をしていてボーッとしてしまいました


朝から父がアドニス様が来る為の準備をしていたので、楽しんで頂けると思いますよ」



「おおぉ!そうか!

さすがはオーウェン、気が利くなぁ


ますます楽しみになってきた!

家にはソフィもいるんだろ?」



「えぇ、おそらくもう帰ってきていると思います」



そんなこんなで盛り上がっている内にボールドウィン家に到着するのだった。






「おーいオーウェン

あたしが帰ったぞぉー

もてなせ~~~」




馬車が停まるなり元気に飛び出して行くアドニス

後ろからアッシュとルナが降りてアドニスに続く



「はぁ、今夜は長いな………

まさかあれで、辺境伯だとは思えないよな

オルビア国内に4人しかいないんだぜ?」


「ハハ、そうだね、楽しい御方だ

きっとそれが魅力なんだろう」



見渡すと屋敷に召し使い達がいない。

旧友や家族との再開を肩の力を抜いて楽しみたいとの事でオーウェンが全員帰らせたのだ。



「やぁ、久しぶりだねアドニス」



屋敷の入り口にオーウェンとルナの姉のソフィが出迎えで立っていた。




「いらっしゃいませ~アドニス様

ルナもアッシュもお久しぶりです


成人おめでとう~」


彼女はソフィーティア・ボールドウィン


ルナの姉であり、皆からはソフィと呼ばれている


オルビア国内でも大変珍しい癒術の使い手として有名で

先日まで癒術を教えるための講師として教会に招かれており

帰宅するのは随分と久しぶりの事だった。


ふんわりとした雰囲気と誰にたいしても丁寧な言葉遣いで話し、

綺麗なブラウンの髪が特徴で優しそうな表情を浮かべてニコニコしている。




「姉さん

長旅お疲れ様」


「ありがとう~

もう、本当に教会の方達ったらちっとも放してくれないんですもの~

本当はもう少し早く帰って来る予定でしたのに


でも、しばらくはこちらでゆっくりするつもりですから!

色々お話聞かせて下さいね~」



「とりあえず、皆家に入ろうか

夕食もいつでも食べれるようにしてあるし、くつろぎながらゆっくり話そう


アドニスにはとっておきのお酒も用意したからね」



「ぃやっほー!!」




どうやら、ボールドウィン家にとっては

本命の宴会が始まるようだ


アッシュだけは苦い顔をしていたが、一日中慣れない堅苦しい振る舞いをしていたので、ようやく肩の力が抜けると思うと少しホッとするのであった。

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