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オルビア国物語  作者: バルカン
第1章
11/72

成人式 4

ズンズンと無表情のまま近寄って来るカウギル


腕を大きく振りかぶって殴り付けてくる。



涼しい顔をしたままアッシュは顔を上げ、カウギルと対峙する。









_________ほんの一瞬の出来事だった。

周りで見ていた野次馬達の中にもなにが起こったか、正確に目で追えた者は少ないだろう。



カウギルの拳を最小限の動きで、顔だけ内側にずらして回避し


踏み込んできた相手の足首を踏みつけるようにして上から蹴りつけバランスを崩させる。


倒れ込むカウギルにカウンター気味に

鳩尾に拳を1発 胃の中のものを吐き散らす

喉元に突きを1発 喉を潰し、しばらく声がだせない

顎にショートエルボを1発 脳震盪起こし平衡感覚を奪う

「ぐげぇ………」



とカエルが潰れるような汚い音がしてカウギルは意識を手放した。




アッシュは、完全に倒れる前にカウギルの背中に腕を回し肩を抱いて介抱しているような体勢になったあと大きな声で叫んだ。



「大変だ! 大丈夫ですか?

カウギル様!


飲み過ぎには注意してくださいとあれほど申し上げましたのに!

誰か! 協力してくれ!」



叫び声を聞いた、王宮の召し使い達がワラワラと集まってくる。




実際はアッシュに返り討ちにあったのだが、

「ぐぅ…………うぅぅう」

と呻きながら吐いている姿は、誰がどうみても泥酔して倒れたようにしか見えなかった。




カウギルが担架で運ばれていくのをマーガレットは肩をワナワナと震わせながら見ていた。



「_________お前ぇっ!」

「マーガレット殿!」



叫ぼうとしたところをルナにビシッと抑えられる。



「貴女も、少し飲み過ぎているようだ

手元 足元に続いて、口元まで緩んでしまうようでは私も見過ごす訳にはいかない

貴族としても友人としてもこれ以上余計な事を言わないよう黙っているのをお勧めするよ


ほら、貴女の大事な騎士が運ばれていったんだ

ついていってあげるといい」





ルナとマーガレットはしばらく睨みあい

観念したのか、マーガレットは唇を噛み

小さく「__フンッ」っと言ってカウギルの後を追っていった。






やれやれといった様子でその背中を見送る。



振り返ってアッシュにやりすぎだぞと注意しようと思ったその時

カランカランと広間にベルの音が鳴り響いた。



式典が始まるようだ。








漆黒の王冠を携えた、ギデオン王が広間前方に設置された舞台に登壇し

会場は波をうったように一斉に静まり返る………



(おや………あれは??)

ルナは国王の王冠を見て、不思議な顔をしたがあまりじっくりと見ることは不敬にあたるため直ぐに俯く。



全員が膝を着き頭を垂れ

ギデオン王が広間を見渡した後、演説が始まった。




「お集まりいただいた紳士淑女並びに新成人の諸君、今日はめでたい日だ

楽にしてくれ___


余が王としてこの国の____

_______余の息子、王子リチャードも無事成人を迎え______



_______諸君ら若者もこの国の未来を背負って立つべき_________


私からも祝福を_____


______昨今の情勢については______

北方のオリンピア山脈_______


国防と富国が重要であり________

_____を諸君ら若者には期待している


以上だ」




長い長い、国王のスピーチが終わり

続いて新成人を代表してリチャード王子の新成人の通過儀礼。



きらびやかな装飾が施された儀礼剣を王より授かり演舞を披露する。



その後いくつか王子に祝いの品の贈呈

来賓が何人か演説をして、式典は終了し


いよいよメインの料理が大広間に次々と運び込まれてきて、食事会が始まった。

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