幕開け
ダンジョンは、未知は、新たなるる資源の可能性が、遂に、全市民が知ることとなった。
目敏い者は既に、或いは噂話が流れ始める前から行動に移していた。新たなる時代の幕開けに備えて。
自衛隊
対特殊構造物攻略班。通称:SSS。
レンジャー称号保持及び特戦軍に所属している者たちから選抜され組織された新たな自衛隊内組織を発足した。
構造物内部調査及び、サンプル収集のために。
そして、創作物上でのフィクションでの出来事だが、念には念を、日本人特有の疑り深さからか「スタンピード」は発生するものと見做し、これに対処する為に。彼らは足を進めた。
「入口はごく普通の洞窟なのに、まさか本当にフィクション通りの世界が広がっているとは。」
「ええ、本当に驚きましたよ、隊長。二重の意味で。」
「どういう意味だ?」
「フィクションの世界が目の前に広がっているのと、親父風の隊長がライトノベルを読んでいる事ですよ。」
「ほう。どうやらここで死にたいらしいな。」
「冗談です。申し訳ございませんでした!」
「さて、気を取り直して進むぞ。」
報告書
内部では草原が広がっており、所々に低木や岩がある中世ヨーロッパの様な光景が広がっており、地上とは明らかに違っていたのは、人間でも猿でもゴリラでもない二足歩行の緑色の低身長の生物(以後、ゴブリンと呼称)が歩いていた。
5.56ミリ弾で頭部を3〜5発発砲する事で対象を無力化することに成功。その後、対象が光の粒子の様なものの様になり消えた瞬間、紫色の不揃いの八面体に近い形の石が落ちていた。
ゴブリンを合計7体撃破後、土、草、石のサンプルを回収して帰還した。
こうして自衛隊による、初の探索は終わった。