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オンラインなNPC~NPCの一人旅~  作者: 湯たんぽ
第一章 叛逆(殺傷愛)
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18.デート(?)の約束

 自室のベッドにダイブしていた私は、こんなことをしている場合じゃないと気付き、ぼんやりとしてきた頭を振って目を覚まします。


 その足で姉様の部屋を訪ねました。

 コンコンコンコン。


「姉様、少しお時間よろしいでしょうか?」

「ふぇ!?カッド?ちょ、ちょっと待って」


 ガタンッ!ガタガタゴトンッバタバタ!


「……」


 姉様は何をしていたのでしょう。

 そして、どうやったらこんな音が出るのでしょう。


 ……それから一分ほど後。


「いいよ」

「……お邪魔します」


 急な運動(片付け)をして疲れたのか、少し息が上がって、ほんのりと顔を赤くさせた姉様が扉を開けてくれました。


「カッド、ちょっと変わった?」

「いいえ?何も変わっていないはずですが」

「ちょっと大人っぽくなってるよ?」


 大人っぽく?まあ、今はそんなことどうでも良いです。早速本題に入らせていただきます。


「姉様は、明日、何か予定はありますか?」

「ん?特にないよ」


 そうですか。それは……良かったのか、悪かったのか。


「姉様には、命に代えてでも守り抜きたい大切な人はいらっしゃいますか?」

「えっ?え、ええと、その……」


 あ、この反応はいますね。


「い、いるよ……」

「そうですか。それは、この城の人間ですか?」

「……そうだよ」


 それは少し困りましたね。


「それは騎士の誰かですか?」


 先程の騎士もどきのように、(アレクセイ)側の人間じゃないと良いのですが。


「ううん。違うよ」

「……そうですか」


 ますます困りましたね。

 騎士の誰かならば一緒に外に逃がすことも出来たでしょうに。


「まさか、アレクセイですか?」

「ち、違うよ」

「では、クレイボンですか?それとも、エウリウスですか?」

「違うよ」


 順に他の弟の名前を出してみましたが、否定されてしまいました。


「ひょっとしてサリーですか?」


 これはないと思っていたのですが……。まあ、もしそうだとしても立派な姉妹愛だと言うことですし……。


「ち、違うから!」

「あ、そうですか」


 さすがに違いましたか。

 妹はないですよね。()ならまだしも、()ですし。あ、差別じゃないですよ。区別です。


 しかし、そうなると誰でしょう。料理人の誰かか、魔術研究室の誰かか。

 まあ良いです。ダメもとですが、姉様のことは嫌いではありません。一応誘ってみましょう。


「姉様、明日、一緒に町を回りませんか?こっそり二人で抜け出して」

「行く行く!一緒に行こ!」


 食い付いてきましたね。これは想定外です。一応次善策も色々と考えていたのですが……。まあ、本命に越したことはありませんからね。


「そうですか。では、明日は早起きしてくださいね。姉様はよく寝坊をなさいますから」

「う!……わかったわ。明日は早く起きる」

「日が昇る頃には起きておいてくださいね」

「え!?もう少し遅くて」

「駄目です」

「ても、も……」

「駄目です」

「わかったわ。覚悟しておく」

「……それほどのことですか」


 姉様は朝に弱いですからね。私もそうでしたけれど、もう慣れました。


「それでは、私はこれで」

「うん、また明日ね!」


アレクセイ君とキャトリン以外の兄弟は初出。モブですが…。

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