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3(母上、登場)
《私も地球のニッポンって国の出身だけど、天使ちゃんあなたも?》
《ツィラです。実はこの男の子もそのニッポンの出身ですよ》
へぇ~、僕はニッポンって国の出身だったんだ。
何だか二人(?)は、向き合って話をしているみたいだ。
《ちなみにこの子は、ニッポンのどこ出身だったの?私はナガノの出身だったけど》
《彼はオオサカ育ちですよ。でも亡くなったのはトウキョウで、らしいですよ》
《トウキョウからこのイバラートに来たんじゃあ、ビックリするわね。あまりの田舎に》
《でも彼、田舎に憧れていたみたいですよ。都会の生活に疲れていたみたいで》
何だか勝手な事ばかり言っている。
けど、「イバラート」?
ここの名前って言ってたよな?
《ええそうよ。イバラートはここの国の名前よ》
うわぁ!!
いきなり母親(?)が話し掛けて来た!!
《この星には、名前なんて無いわ。ゴンド大陸とか極地大陸とかの大陸の名前があるだけよ》