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恋をした相手は、同級生のAV監督でした。  作者: 香坂 蓮
偏屈小僧に天使は微笑む
33/38

3-9 卑怯な裏切り者

 ゲリラ更新ラスト!


 本日三話目の更新となります。ご注意ください。

「これは修学旅行でパリに行った時の写真です。自由時間に買い物をしている時ですね」


 部屋に飾られた写真を一枚一枚説明する光彦。さくらは曖昧に頷きながら写真を見つめる。

 

 写真の中に映る若き日の光彦は、同じく育ちのよさそうな友人達に囲まれてこちらに笑いかけている。手に持っている紙袋は、さくらでも知っている有名ブランドのものだ。


「さくらさんは、パリではどこがお好きですか?」


「その……行ったことないです」


「なんと!っでは、今度一緒に行きましょう!さくらさんの初めてのパリを、僕に案内させてください」


 パリに限らず、さくらは海外になどほとんど行ったことがない。行ったことがあるのはハワイと韓国と台湾だけ、それも韓国と台湾は仕事で行っている。


「パリは素晴らしいですよ?芸術の都と言われるだけあって、街の空気が違います」


 光彦の言葉に、そういうものなのかと納得するさくら。


 経済力のある家に嫁ぎ、優雅に海外を旅行する。それは幸せな未来だと、さくらは己に言い聞かせていた。


――コンっコンっコンっ


 測ったように一定のリズムで三度、扉がノックされる。


「どうぞ!」


 光彦の声に、扉が開いた。


「失礼します」


 入ってきたのは、銀縁の眼鏡をかけ、髪をかっちりと固めた女性であった。年齢は四十台くらいだろうか、その顔には深い皺が刻まれている。


「山田先生!ご無沙汰しています!」


 さくらと光彦が待っていた相手。


 江川家の顧問弁護士である山田(やまだ)智子(ともこ)弁護士であった。



 江川家の家政婦が、光彦の母である京香からの伝言を運んできたのは、さくらが光彦の部屋に招かれてからしばらく経ってのことであった。


「奥様より、『山田先生に連絡したところ、すぐにこちらに向かうそうなので、そのまま部屋で待つように』とのことです」


 恭しく頭を下げて部屋を辞す家政婦の姿に、さくらは改めてここが自分の世界とはかけ離れた場所であることを実感した。


 それから三十分程度だろうか。光彦の思い出話を聞きながら待った時間は、それほど長くは感じなかった。


………

……


「なるほど……事情は把握致しました」


 一切表情を変えることなく、光彦の話に耳を傾ける山田に、さくらは不気味さを感じる。まるで、目の前に座っている女性が機械であるかように感じられたのだ。


「要するに。坊ちゃまの要望としては、青山さくらさんがAV出演を強要された、ということを奥様にアピールしたい、ということですね?」


 光彦が延々と繰り返した、「さくらを守りたい」だの、「さくらのために」だのといった無駄な修飾語を全て省き、山田はオーダーを確認する。


 その言い方に、少し苦笑いを浮かべつつも光彦は頷く。


「光彦さん……その、私は自分の意思でAVの世界に入ったわけで……そういう嘘はどうかと」


「分かってます!しかし……母を説得するにはこれしかないんです!さくらさんには申し訳ないですが、どうか、この嘘を受け入れてもらいたい!僕たちが幸せになるために!」


 大袈裟な身振りで熱く語る光彦に、さくらは言葉を飲み込む。


 『幸せになる』、その言葉がさくらの心に楔を打ち込んでいた。


「了解しました。いくつか、青山さんにお伺いしたいことがあります。ひとまず、全て正直にお答えください」


 銀縁眼鏡の奥からこちらを覗く鋭い瞳に、さくらは姿勢を改める。


「AVに出演するにあたり、どなたかから出演を強要されたということはありましたか」


 さくらは首を横に振る。


 街中でスカウトされ、提示されたギャラの高さに意気揚々と出演を決めたのだ。


「所属されている事務所と契約した際の様子をお聞かせいただけますか?」


 その問いに、さくらは答えに詰まる。なにせだいぶ前の話だ。いきなり話せといわれても、何をどう話せばよいのかが分からない。


 そんなさくらに対し、山田は自分の知りたいことを明確にするための質問を続ける。


――契約時、仕事内容に関する細かい説明はあったか?


――契約は、書面により行われたか?


 答えは共にイエスだ。


 かなり細かいことまで記載された契約書にサインをした覚えがある。その控えも、探せば家にあるはずだ。


 また、話をしているうちに思い出したのだが、契約時にカメラが回っていた記憶もある。


「なるほど……あなたの事務所の社長は、契約について細心の注意を払っておられるのですね」


「はい……。これだけ丁寧にやるのは、君のためでもあるけど、同時に自分達が訴えられないようにするためでもあるんだ、って言ってました」


 ローテーブルに置かれた紅茶を口に運び、山田は沈黙する。その頭の中では、思考が高速回転しているのであろう。


 気を遣い、話しかけないようにしているさくらを尻目に、光彦が山田を問いただす。


 山田は光彦に向きなおると、特に声色を変えることもなくこう告げた。


「結論から申しますと、青山さんがAVを強要されたと訴え出たとして、裁判で勝訴することは難しいと考えます」


「山田先生!?」


 山田に詰め寄る光彦。


 そんな光彦に全く意に介した様子を見せず、山田は続ける。

 

「契約書の控えを見ていないので断定は出来ません。しかし、青山さんが所属されている事務所の社長は、こういった訴訟に巻き込まれないように、細心の注意を払っているものと考えられます。また、契約時の映像が残っているとなれば、その様子をでっちあげることも出来ません」


 理路整然と並びたてられる言葉に、光彦は文句をかみ殺す。


 なにより、目の前に座る有能な弁護士が「勝てない」と断言する以上、勝訴は難しいのだろう。


 うなだれる光彦に、山田の言葉が降り注いだ。 


「しかし、坊ちゃまの要望は裁判で勝つことではない。要は、奥様がお二人の結婚をお認めになれればよい、と私は理解しています」


「……?」


「それならば、手が無いわけではありません」



「それで、山田先生。一体どうやって、母に僕達のことを認めさせるつもりですか?」


 場所を山田の事務所に移し、三人は向かい合っていた。これからの方針を語るにあたって、光彦の部屋でそれを話すことを山田が嫌ったのだ。


 白と黒で統一された無機質な事務所。黒い革製のソファに腰かけた山田が口を開く。


「奥様を騙すような形になることは申し訳ないと思いますが、少し、目線を反らして頂こうと考えております」


 全く申し訳なさを感じさせない口調で山田は言う。


 漠然としたその物言いに、二人とも山田の意図するところを理解することが出来ない。


 そんな二人を気にする素振りは一切見せず、山田が言葉を放つ。


「『AV出演への強要』。これを社会問題化すればよいと私は考えます」


 水面(みなも)に落ちた水滴がその波紋を広げるかのように、山田の静かな声が響き渡る。

さくらは思わず唾を呑む。


「AV業界は、余人からすれば誤解を招きやすい世界です。偏見の目で見ていらっしゃる方は多い。坊ちゃまの話から察するに、おそらく奥様もそうかと思います」


――破廉恥で汚らわしい仕事


 京香の言葉を、さくらは思い出す。

 

 なにもこれは、京香が偏見にまみれた人物であるというわけではない。そのような偏見を持つ人間は、悲しくなるほどに多い。


「それゆえ、『AV業界では、常態的に出演の強要が行われている』というように社会問題化すれば、世間はそれを信じるでしょう。奥様もまた同様です」


 それはすなわち、先入観を利用するということである。


 元よりイメージの悪いAV業界だ。ならば、たとえ嘘を流布したところで、それを信じる人は多い。


「そのような状況を作り出せれば、裁判で負けても奥様は説得することが出来ると考えます」


『AV業界は、女性を脅して作品に出演させる卑劣な業界だ』という前提が出来れば、さくらが出演を強要されたという『嘘の訴え』に説得力が産まれる。

 

 また、仮にその訴えが退けられたとしても、『卑劣なAV業界が、弱者であるさくらの訴えを撥ね付けた』という風に主張することだって出来る。


 無論、契約書の内容などを確認することが出来る、警察や裁判所を欺くことは出来ないであろう。しかし、今回騙すべき相手はただ一人。光彦の母親だけなのである。


「AVへの出演強要となれば、それは女性の人権問題です。人権問題をライフワークとされている先生は、マスコミなどを使った世論へのアピールがとても上手いため、今回はそれを利用します。すなわち……」


 山田は少しズレてきた眼鏡の位置を直す。


「すなわち、『女性の人権を侵害する卑劣なAV業界』というイメージを作り上げていく。それによって問題を大きくし、奥様の目線を青山さんから反らす。結果として、さくらさんの立ち位置を、『AVに人生を狂わされた、哀れな被害者』へと持っていく。これが、坊ちゃまの依頼に対して私が提示する方法です」



 山田が打ち出した方針。それは、さくらにとってとても納得できるようなものではなかった。


 事務所、ファン、そしてAV業界。


 『AV女優・青山さくら』を支えてくれた全ての存在に、後ろ足で砂をかけるような不義理など、出来るはずがない。


「山田先生……私は、それは出来ません。……それは許されないです」


「なぜでしょう?」


 間髪を入れずに山田が問う。


 その感情の無い声に、どうしてそんなことも分からないんだと、さくらは苛立つ。


「なぜって……。私は今の事務所に支えてもらって、今まで頑張ってきました。ファンの方もたくさんいます。それを……嘘をついて裏切るようなことは出来ないです」


「あなたが所属されている事務所では、契約関係について真摯な仕事をされており、その記録も残っています。ならば、仮にあなたが嘘の告発を行ったところで、事務所の正当性は揺らぎません」


「だからって……!」


「さらに言えば、問題が大きくなったところで被害届を取り下げることも可能です。その場合、事務所に与えるダメージはさらに小さいものになるでしょう」


 実害が多いとか少ないとか、そういうことではない。


 これは、義理人情の問題なのだ。信頼関係を築いてきた相手を、自分の幸せのためだけに裏切って捨てるような真似が、どうして出来るというのか。


 さくらには、目の前に座る山田が人の感情を理解できないロボットのように感じられた。


「話は変わりますが、青山さん。あなたは、『この世にAV出演を強要された女性などいない』と言い切れますか?」


 突如として変わる話題。


 さくらは、動じることなく冷たく返した。


「私の周りに、そんな酷いことをされた人はいません」


「あなたの周りはそうかもしれませんね?しかし、AV業界全体を見まわして、それでも強要を受けた女性が一人もいないと言い切れますか?」


「それは……」


「言い切れないでしょう?当たり前です。世の中には、悪い事を考える人間が必ず一定数はいるのですから」


「……」


「AV出演の強要が社会問題化すれば、業界に対する第三者の目がさらに厳しくなります。それにより、AV業界で働く人々への待遇が見直されるでしょう」


「……」


「その光は、AV業界の底辺で辛い思いをしている女性達にも当たることになります。あなたの嘘の告発が、今、辛い思いをしている女性を救うかもしれないのです」


 詭弁だ。


 さくらはそう思う。


 確かに、結果としてそういう効果が生まれる可能性はある。


 しかし、だからと言ってさくらが嘘の告発をしていいわけではない。


 それは、被害にあった女性が声を挙げるべき問題だ。


 それでもさくらは、反対の言葉を口に出来なかった。


 もしも自分が無理矢理AVに出演させられたとしたら。その辛さが、同じ女性として、そしてAV女優として、痛いほどに想像出来てしまったから。


「嘘の告発は、確かに罪かもしれません」


 ですが、と山田は一息つく。


「それはAV業界を照らす光にもなり得るのです。ならばそれは、結果として裏切りにはならないのではありませんか?」



 光彦と二人でゆっくりと考えるように言われ、さくらは山田の事務所を後にした。

 

 その後は何度か、光彦と二人で話し合いの場を持った。光彦の意見は、全てさくらにとって都合のいいものばかりであった。


――迷惑を掛けることになる方には申し訳ないが、二人で償っていきましょう。


――僕達が幸せになるための、これは試練なんです。


――山田先生は素晴らしい弁護士だから、きっと何もかも上手くやってくれるはずです。


 全ての責任を放棄したその甘い言葉は、少しずつ少しずつ、さくらを蝕んでいく。


 これを逃したら、もう自分に幸せになるチャンスはないのかもしれない。散々辛い思いをして頑張ってきたんだ。ご褒美があったっていいじゃないか。


 一度、坂を転がり出した気持ちは、止まることなく加速する。


 そしてついに、さくらは警察に被害届を提出することになる。


 元AV女優として、白い目で見続けられる不幸な人生。そんな未来から、逃れるために。


………

……


 証拠も何もない、さくらの証言のみでの告発。にも関わらず、警察の動きは迅速だった。山田が圧力をかけたのだ。警察が動かない場合、記者会見にてその不作為を糾弾すると。


 被害届を出してから数日のうちに、AVプロダクション『シティ』の社長である黒田と、さくらも良く知る同社の社員三人が逮捕された。


 そのニュースを目の当たりにし、ようやくさくらは自分が何をしてしまったのかを認識したのである。


(どうしよう……本当に、本当に社長が逮捕されちゃった)


 それまで、どこか架空の話のように感じられていた山田の言葉。


 しかし、テレビに映し出された、警察へと連行される黒田の姿は、これ以上なくリアルであった。


 ニュースが流れてから数日、今日は山田がさくらに対する『AV強制』を糾弾する記者会見を行う日だ。自分が山田に漏らしてしまった様々な情報が、そこで世間にさらされることになるだろう。


 もはや止めることの出来ない激流は、さらにその流れを増そうとしていた。


 江川家の一室、さくらにあてがわれた部屋で、一人さくらは震えていた。


 マスコミから追われることを嫌った山田が、さくらを江川家で匿うように進言したのである。もちろん光彦はそれを快諾した。


――コンコン。


 ノックの音。


 返事の声が無い事を訝しんだのか、ドアの向こうから声が聞こえる。


「さくらさん?入りますよ?」 


 ドアが開き、光彦が顔を見せる。


 さくらはテレビを消した。


「……大丈夫ですか、さくらさん。顔色がすぐれないようですが?」


 心配そうな顔で光彦がのぞき込む。


 それが演技ではなく、本心から心配してくれていることをさくらは分かっている。それでもさくらは、素直に光彦に縋ることが出来なかった。


「……大丈夫です。豪華なお部屋なので少し、緊張していただけです」


 その言葉に、光彦はにこやかな笑みを浮かべる。


「すぐに慣れます。ここがさくらさんの家になるんですから」


 果たして、自分は上手く笑えているのだろうか?


 幸せな未来へと繋がっているはずの光彦の言葉を、拒絶しているかのような錯覚を覚える。


 そんなさくらの内心など露知らず、光彦は無邪気な声で告げた。


「母が呼んでいます、少し付き合っていただけますか?」


 立ち上がり、一歩を踏み出すさくら。


 その足は、まるで自分のものではないかのように感じられた。


………

……


「テレビでも話題になってるわ。さくらさん……あなた大変な思いをしたのね」


 豪華にきらめくシャンデリアの下、貴族趣味な椅子に腰掛けた光彦の母である京香が口を開く。


 こちらを労わるような口調でありながら、眉間には皺が刻まれていた。


「正直に言うと、今でも貴女を光彦の嫁に迎えるには反対よ?いくら自分の意思で無かったとはいえ、世間様に裸をさらしてきた女性が、当家にふさわしいとは思いませんから」


 その言葉に、光彦が非難の声を挙げるが、京香は目線でそれを黙らせる。


 言葉を途中で飲み込み、悔しそうな表情で拳を握りしめるだけの光彦を見ても、さくらの心が騒めくことはなかった。


「ですが、事情が事情です。貴女がアダルトビデオに出演していたという事実のみをもって、貴女を切り捨てることを私は致しません」


「……」


「ゼロから……。貴女が当家にふさわしい女性かどうか、厳しく見させていただきますよ」


 いつの間にか立ち上がっていた光彦が、先程までとは打って変わり満面の笑顔で会話に割り込む。


「さくらさんなら大丈夫だよ、お母さん!彼女は素晴らしい女性なんだから」


 その声に、さくらは思わず叫びそうになる。


 自分が素晴らしい人間であるはずがない!卑怯な裏切り者だ!


 それを一番よく知っているのは、貴方じゃないか!


「部屋に戻って結構です」


 そう言うと、京香は席を立ち自室へと戻っていった。


「さくらさん!やりましたね……母が、認めてくれそうです!」


 いやぁ、さすがは山田先生だ!などと光彦ははしゃぎ続けている。

 

 もう間もなくすれば、記者会見を終えた山田がこの屋敷へと訪れるだろう。


(仕方ないんだ。もう……後戻り出来ないんだ!幸せに……幸せになるんだ!)


 その心の声は、当然誰にも聞こえず、自分にすら届かない。


 テーブルに飾られたピンクの薔薇が、まるで作り物のように美しく見えた。


 ひとまず今日の更新はこれで終了です。


 そしてなんと……明日、完結です(#^^#)


 ついに……ついに初めて物語を完結させることが出来そうです。明日の最終話更新まで、気を抜かずに頑張りたいなと思います。


 さて。、今日の後書きのコーナー(本日三回目)


 今回紹介するのは、元AV女優で作家の川奈まり子さんです。


 元AV女優であり、また旦那様が現役AV監督の溜池ゴロ―監督である、という川奈さん。当然、AV業界を知り尽くしている方です。


 そんな彼女だからこそ、AV業界が不当に悪く言われることが許せなかったのでしょう。


 彼女は声を挙げ続けてくれています。


 2016年、AV業界では大きな事件が発生しました。


 「AVへの出演強要。それに伴う、業界大手プロダクションの社長の逮捕」


 この事件を機に、世間からAV業界への風当たりはさらに強まったと思います。


――AV業界では、今も女性を脅迫して、無理矢理出演させることがまかり通っている。


 そのような誤解が、広く世間に浸透してしまいました。


 当然、AVに携わっている方は、一斉に反論しました。


 「強要なんてありえない!ごく一部の事例だ!」と。


 しかし、世間はそれを信用してくれません。身内が身内をかばっているように見えてしまったのでしょう。


 だからこそ、川奈さんは一つの運動を立ち上げました。


 AV女優を支援し、業界の健全化を図るための団体、「表現者ネットワーク(AVAN)」。


 一人でも、辛い思いをする人がいるのならば、その人を守るための組織を作ろう。


 AVという仕事に関わる全ての女性が、法と契約によって守られ、誇りを持って仕事を出来るようにしよよう。


 彼女は、目に見える形での、AV業界の健全化を目指しています。


 彼女の想いが実を結び、AVが、一つの立派な仕事として認められることを。


 AV女優だからといって、職業差別を受けるようなことがない社会を。


 心から願っています。


 それでは明日、最終話までお付き合いください。


 香坂蓮でしたー。


 ~参照リンク~


毎日新聞 

http://mainichi.jp/articles/20160708/k00/00e/040/260000c


川奈まり子

http://twitter.com/marikokawana?lang=ja


 そうすることで、AVが社会から疎外されることを防ごうと考えているのです。

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