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とりあえず、王立図書館は広い所です。

 吹雪にもらった題名はちょっと微妙な『薔薇色の乙女に奉げる魔術~光~』は…正直に言って気持ち悪い本は中身も可笑しかった。

しっかりと呪文は書いてあるのだが、書いてある呪文が“体をキラキラ光らせる呪文”だの“花束を光らせる呪文”だの頭が悪かった。


 しかしその中でも1つだけ興味を持ったのは“どんなに沢山の物の中にあっても好きなものがキラキラ光る呪文”。

今興味のある対象をぼんやりと思い浮かべて呪文を唱えればそれらが光るらしい。

作者は好みの女の子を探す方法として挙げていたが正直に言って椿には今興味のある本だのアイテムだのそちらのほうが有効であるような気がしていた。


「早速王立図書館まで来たは良い物のどこから手を付けましょう…」


蔓薔薇図書館に比べて大理石か何か石でできた建物は何倍も大きく、彫刻が目立った。

エントランスの先に広がるロビー、その奥には彫刻でできた女神と動物の像。

左右にある少し小さめな彫刻が2つ。

神々をかたどったのだろう。

それぞれに本を持ち、生き物に読み聞かせているようだった。


「いらっしゃいませ、本館は研究者、神学者にのみ開かれております。司書の方の入館も受け付けておりますが、そうでない方は市民権の所持、もしくは入館権を購入してください。」


現れたのはやけに気難しく神経質そうな女であった。

多分NPCなのだろうが、少しだけ神経に触る。


「司書です。」


言葉少なく答えてしまう程度には、なんとなく椿には好きになれない種類の人である。


「そうですか、なら結構です。カウンターにて司書証明を行いパスを発行してください。」


指示されたカウンターはいくつか仕切られているものの5m近くあり、1本の木から削られたようで温かみのあるつくりをしていた。

マホガニーだろうか、現実では拝めない光景である。


仕切りのうち一つに『外部司書受入れ』と書かれた看板のかかるカウンターには長耳の生えた人が座っていた。

数少ない同族、エルフのようである。


「ありがとう。」


「いえ、当館の資料は大変貴重ですのでくれぐれもお気をつけください。」



「こんにちは、司書の方ですね?ステータスの開示をお願いしておりますのでこちらのパネルに利き手を置いてください。」


「こんにちは、ステータスですか?その前に確認させていただきたいのですが、司書はどこまで閲覧できるんですか?」


「そうですね、ではそちらの説明から始めたいと思います。

当館のシステムでは外部の司書は3つの権利を有しております。

1つ、貸出禁止以外の書物を閲覧することが出来る。

2つ、一般人閲覧禁止の資料も一定条件のもとで閲覧することが出来る。

3つ、当館の定める休日以外無料で資料の閲覧及び貸出を受けることが出来る。

今回発行されますパスは1日限定になりますのでお帰りの際にはこちらのカウンターで返却ください。」


「…2つ目の一定条件はなんですか?」


「はい、閲覧禁止資料をおさめております書庫より奥にあります閲覧室にある解呪の陣上でのみ閲覧が可能です。」


わかりました、そういって椿は示されたやけに硬質そうなパネルに触れた。


ひんやりして、つるつるしているがそのうち肌の熱で溶けたのかと思えるくらいにぐんにゃりと柔らかくなり、手が沈んだ。



冬花 椿

LV:30

種族:エルフ

職業:司書 (控え:魔法使い、翻訳家)

スキル:察知、検索、言語習得、オー・アンサンブル、ヴァーグ、ブルイヤール、グラース、アリュマージュ、フュメ

称号:言語博士

HP (体力):372

MP (マジックポイント):160

SP (スキルポイント):133

STR (筋力):66

DEX (器用):200

INT (知力):220

MND (精神力):137



「確かに、職業司書を確認いたしました、と同時に博士号をお持ちという事で当館よりこちらをプレゼントいたします。」


タブララサの魔書

魔力を持っているが何も書かれていない本。


「通常このタブララサの魔書は当館1階の売店もしくは市内にあります提携店にて販売されております。

博士号をお持ちの方がこちらに知識を記入していただければ翻訳時に使用されましたノートと同じく本となります。

たとえば魔法の知識を記入したなら魔道書に、錬金の知識ならレシピ本になります。

呪式万年筆はお持ちのようですから結構ですね。

普通のノートに記載するよりも効果も高くなりますし、アイテム化した時の経験値も高くなりますので是非ご購入ください。」


「はぁ、そうですか。解りましたありがたくいただきますけど…これどうすればいいんですか?」


長々と説明されている間に椿の手は手首まで飲み込まれて押しても引いてもそれ以上は動かなくなっていた。


「あぁ、すみません。」


かちりと音がすれば手首に黒いリングがはまっている以外は変わりない。


「これがパスですか?」


「はい、こちらをかざしていただければ鍵のかかった扉もあきますので。」


ようやく椿はスタートラインに立った。


さて、本を読むか…イベントを探すか…。


迷うことなく本を読んだ椿である。


「きっと読んでれば起きるはずですよね。」



 

 すみません、アルバイトを始めました。

1日7時間週5回…

毎日更新は難しくなりそうですが、できるだけ頑張りたいと思います!


誤字のお知らせや質問をいただきありがとうございます。


司書をしていてレベルがあがらないのかと質問をいただきました。

おっしゃる通り生産職ですので経験値はいります。

また、司書の仕事としてレファレンスや書棚の整理、保存、読み聞かせなんかでも入ってきます。

戦闘せず日がな一日のんびり活動していましたがレベルは上がっております。



また、PKシステムに関してはちょっと考え中です…

フィールドで可能にするか、PK自体を禁止するか、アリーナ式にするか…


とりあえず、頑張りますー


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