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とりあえず“私”を作ってみる。

 Welcome !


VRシステムを個人モードから公開モードに切り替えて椿は3人とともにキャラメイクにいそしんでいた。


アバターとなるマネキンには3人が用意したデータを取り込んだため基本路線は終わっている。

今は画面に白のワンピースを着た椿がいた。


顔画像を取り込んだため、ただのマネキンの顔は椿そっくりに変わっていた。


「さーて、あとは調整よね~ここが一番萌える!椿ちゃんは黒髪だけど、この子はどうする??いっそのこと銀髪とか!!」

「まてまて、銀もいいが目も大事だぞ、銀なら赤か藤色か…藤よりも菫とか濃い色のほうが…」


「面倒です、このまま行きます。」


画面上の椿がくるりとターンするともう、アカウント名の設定画面であった。


「「「あーーーーー!!!!!」」」

「つ、椿ちゃん!!だめよ、戻って戻って!!」



 なぜ、3人が騒ぐのか…もちろんトラブルを減らすためである。

まったく同じだとリアルで出会ってしまったときに何かトラブルになるかもしれない。

パスワードとIDを人に教えないように、自分自身なるべく同じでも髪の色や眼の色、髪形だけでも随分と印象が変わることを彼らは知っていた。

だというのに椿はそんな面倒なことはいりませんとさっさと黒髪・黒目・ポニーテールで進んでしまった。


「うわー、いやせめて髪型変えようよ、目もさー操作も簡単だったでしょ?」

「面倒です、一番近い物をあてがってくれてるんですから必要ありません。」


だからこそ必要なんだという彼らの助言は最後まで聞き入れられることはなかった。


アカウント作成でも椿はぶっ飛んでいた。


本名で行こうとする。

誕生日をパスワードにしようとする。


そのたびに三人がとめ、何とか椿の好きな小説の一番好きなシーンが載っているページ数とキャラクターの誕生日を続けたものでパスワードは落ち着いた。


名前だけは椿以外呼ばれたくないということで名字だけ少しいじることで落ち着いた。


 3人が予想していたよりも早く、それは早くキャラメイクは終了した。

椿の身長は160㎝、そのままの大きさで160㎝のエルフ族となった。

自分の属する種族によって成長のしやすさや適性などが変わってくるというのに椿はやはり面倒がってランダム機能を使用した。


 普通、少しでも綺麗に作り込まれるはずのキャラクター…ものの30分で終了してしまった。


蛇足ではあるが、笹倉は身長と体重や体系はほぼリアル通りではあるが顔や髪形身体的特徴は作り込んだ。

リアルマネーをもつぎ込んだ。

その末にできたキャラクターを大変気に入っており、製作日数16日間かけたかいがあったと自負している。

気に入りすぎてアバターとしてほかの掲示板なんかでも使用しているほどであった。


冬花 椿

LV:1

種族:エルフ

職業:―

スキル:察知、古語解読、言語習得

称号:-

HP (体力):210

MP (マジックポイント):120

SP (スキルポイント):100

STR (筋力):50

DEX (器用):150

INT (知力):150

MND (精神力):100


装備:始まりのローブ(特殊効果なし)


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