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真・恋姫†無双 ~司馬懿仲達の憂鬱~  作者: 堕落論
第一章  『南陽改革大作戦!!』
14/30

南陽城にて……改革前夜

「『虹ファン』よっ! 私は帰って来たっ!!」などと……

『星の屑作戦』のジ○ンの○トーかお前は……的な台詞を使ってみましたが実際問題として私自身が星の屑になりそうな程、シンドカッタ2ケ月でございました。


まあ皆様も御存知の通りコンビニ等のサービス業は、とにかく人の確保が一番でございます。仮にシフトでの人が確保出来なかった場合はどうなるか……?

これはもう……自分の血で贖え!! と、言う事でございまして、求人情報等で人が入って来るまで店長の人権は無視されるのでございます(涙



しかし、今回はちょっとマジでシャレにならなかった……1月の中旬から今日までキチンとした休みが1日しか取れなかった……


いやあ……しかし、人間フラフラになりながらでも、なんとか倒れずに働けるんですねえ、ビックリしちゃいましたよ(笑)


まあなんとか先週に高校生が入って、やっと今日ゆっくりとPCに向かう事が出来ました。かなり長い間放置状態にあった御話ですがなんとか頑張って続けて行こうと思いますので今後とも宜しくお願い致します。




――――荊州滞在七日目 南陽城 謁見の間―――――






『司馬懿仲達の憂鬱』を御読み頂いている読者の皆様、誠に御久し振りでございます。近頃、主人公かどうかも怪しくなってきた司馬仲達です。


思い起こせば連載初期は、あの曹孟徳さんと論戦をはるぐらい頑張っていた筈の私でしたが、回を追う毎に、強烈な個性を装備している恋姫本編関係者の方々が登場して、それに抗う事も無く唯々翻弄されているだけとなって来ている事に対して、私自身の存在意義の崩壊を感じている今日この頃。また、私の配下のオリジナル女性キャラが登場して以降は彼女達が、どんどんと主役級の活躍をしたりなんかして………


まあ元々、武力等で周りを従わせて行くタイプでは無いですから、どちらかと言えば今後とも、私の立位置は『腹黒参謀』という立位置であると馬鹿筆者も、先日、新年会の席上で親しい友人の方々に上機嫌で御話してましたねえ……はあ~憂鬱ですね、一体、私の明日はどっちなんでしょうか……もういっその事、グリグリ眼鏡でも掛けて「クーックック……」とでも笑ってやりましょうかねえ……



「愛将、愛将っ……何、遠くを見る様な目になってブツブツと独り言を言っているんだい?」


「いえいえ、大した事ではございませんよ、華炎さん。ただちょっとですねえ……私の存在意義の定義を考えていましてねえ」


「何を馬鹿な事言ってんのっ!! そんなくだらない事考えている暇が有るんだったら、今から、アンタよりも、もっともっと馬鹿な二人に目通りするんだから、当たり障りのない口上でも考えておいてよっ!!」


私の心よりの叫びを、「馬鹿な事」と、言う一言で切り捨てて春日さんは、今から此処南陽で行われるであろう、非常に荒々しい改革の幕開けの台詞を私に考えろと言います。


「へいへい、分かっておりますですよ……しかし、華炎さん? 我々が、此処南陽に到着したのは七日程前でしたよね。そして到着と同時に城門の衛兵さんに、我々の査察目的の書状を預けて公路さんへの取り次ぎを願った筈でしたが、結局目通りが叶ったのは本日の事ですか……」


「まあ、今に至る状況を簡単に言えば、そういうことになるよね……今更の事ではあるけど、それがどうかしたかい?」


「ん~……何と言えば良いのか……いまどき洛陽でさえ、然るべき手順で要人の方に取り次ぎを御願いした場合に三日以上かかるなんぞ稀ですよ。私の知る限りでは御会いする予定を取り付けるのに其処まで時間が掛かるのは、霊帝陛下ぐらいですね」


「この国の最高権力者を引き合いに出すのはどうかと僕は思うし、そもそも霊帝陛下が僕達の様な官位も無い下賤な者達に目通りをお許しになる筈が無いじゃないか……」


華炎さんは、私が、この様な馬鹿話の引き合いに畏れ多くも帝の事を出した事に半ば呆れ顔で注意をしてきます。


「まあでも例え、書状がその日の内に、この城に届いていたとしても責任者が公路嬢ちゃんで、責任者に仕事等の用向きを取り付けるのが、あの張勲なんだよ。何だかんだ言っても七日で会える事が出来たのだったら、寧ろ幸いなんじゃあ無いのかしら? 私、ひょっとしたら一月近く掛かるんじゃあないかと思ってたもの……」


いやいや、春日さん。何気に貴女、凄え酷い事言ってますよ……まあ、その御考えについては私も否定はしませんが……しかしまあ、幸いにも、お馬鹿主従が何も考えずに七日も我々を自由にしていたので、我々三人で、お馬鹿達の目も気にならずに、かなり突っ込んだ調査も出来たので良しとしましょう。


さて……このタイミングで突然ではございますが、ここ迄御読み頂いている読者の方々と御勉強の時間です、現在私、司馬仲達が日々の暮らしを送っている世界は、恋姫の世界が元にはなっています。しかし、あくまでも大筋が恋姫の世界に則って進んで行くと言うだけで、細かい点は微妙に違っております。これは真恋姫で北郷君も経験された事ですが、史実より孔明が仲間になるのが早いとか、定軍山の戦いが前倒しで起こるとか、歴史上の出来事が微妙に違う時点で起きると言った、そう言う事です。まあ、恋姫のゲーム内でも今現在の辺りの出来事は、殆どスルーされていましたので案外私は勝手に動いてはいるのですがね……


で、これらの事を読者の皆様に覚えておいて頂いた上で、この世界で公路さんが置かれている状況を説明すれば ① 後世で言われる様な本初さんが妾腹であって、本家筋は公路さんであるという設定は皆無であり、現行袁本家は事実上、袁逢様の御養子となっている本初さんが握っていて公路さんは立場が非常に微妙な事 ② 南陽の城主で支配者……とは言うものの、実際の南陽には大した力は無くて、北には張繍さん(賈クさんはいないようですが……)、西には張魯さん、南には劉表さんと力を持った諸侯や武将に囲まれて、かなり身動きが取り難い事 ③ まあ、今更ですが主従(勿論、公路さんと張勲さんの事ですよ)共に、かなり残念な人である事  この三点が的確に公路さん達の現状を示しています。これを良く把握して頂いておいて続きをどうぞ……




「んっ……? どうやらお出ましの様だね」


華炎さんがそう言って、姿勢を正して拝礼の形をとるのを見た私と春日さんも、急いで同じ形をとって、この屋敷の主が入室して来るのを迎えました。



「南陽城主 袁公路様 お出ましぃ~っ」


城内伝令役の気の抜けた様な声が謁見の間に響き渡り、奥の間から金髪のツルペタ幼女が、今にも後ろに倒れてしまいそうな程、不自然なほどに踏ん反り返っての御登場です。余りに不自然な登場の格好を目にした私達一行は、必死で笑いを噛み殺して挨拶の口上を述べます。


「これはこれは、袁公路様お久しゅうございます。洛陽での新年会以来でございましょうか? 袁次陽家差配役の司馬仲達でございます。そして、私の後ろに控えているのは、至らない私を補佐して頂いている有能な配下の者で、曹子孝と、張春華でございます」


「曹子孝でございます」


「張春華と申します」


華炎さんも春日さんも礼儀作法に則った見事な挨拶を返します。相変わらず見事な猫の被り方です、私も見習わなければいけないですねえ……などと私が馬鹿な事を考えていると、公路様が待ちきれない様に御声をかけてきます。


「うむ妾が袁公路じゃ、そしてお主達の前におるのが張勲じゃ……袁家差配役司馬仲達を始め皆の者、洛陽より遠路遥々苦労であったのぉ。して仲達っ、早速じゃが母上や叔母上は元気かや?」


「はい、畏れながら公路様の母上である袁周陽様、叔母上に当たられ、我々の主である袁次陽、御二方とも御壮健にあられ、公務に於かれましては霊帝陛下の御信任も厚く、日々の政務を恙無くこなされておられます」


「おおっ! それは重畳じゃ、流石は母上に叔母上じゃのう……妾も御二人を良い手本とせねばのう」


公路様は洛陽におられる母上様達の事を思っているらしく年相応の顔を出しておられます。その御顔を見ると、やはり、この方は今からの血生臭い乱世が始まる前に表舞台から降りて頂かなければいけないですね……


「お嬢様、お嬢様。近況報告等はそれぐらいにして頂いて……」


「んっ? 七乃、なにかえ?」


「お嬢様。司馬懿さん達は洛陽よりの正式な御使者ですよ。ここは御使者さん達の歓待として宴を催しませんと……」


「おおっ!! そうじゃった、そうじゃった!! 仲達よ、積もる話も有ろう故、場を新たに設けての宴を開こうぞっ! のう、七乃」


「あっ、その事でしたら、公路様、張勲さんも御構い無く……我々は、この後に施設の査察予定や現行の官吏たちとの会談等の予定が立て込んでおりますので……」


「しかし、司馬懿さん。我々としても態々都より参られた御使者の方々に、なんの御構いもしないというのも礼に反することですし……それよりも何よりも御構いをしないと言う事が、お嬢様の名に傷を付けます」


我々査察団としては、或る程度の下調べは、この一週間で粗方終えている為に、今後は速やかに汚職官吏達や、無能な文官、武官達の罷免を行っていかなければならないので、宴等の無駄な行事は極力避けたいのですが、張勲さんは公路様の名に傷が付くと言う理由で宴を開く事を一歩も譲りません。


「う~ん、これは困りましたねえ……では今日より3日後に公路様の御誘いをお受けすると言う事で如何でしょうか、張勲さん? 我々としても、これが精一杯の時間の遣り繰りなんですが……」


「そうですか……ならば司馬懿さんの言葉通りに3日後に皆様のご宿泊されている宿屋に使いの者を向かわせます。本来ならば皆様が泊まられる部屋もこの城内で用意しなければいけないのですが……」


「いえいえ、流石にそこまでは……それに我々は物見遊山で此処に居る訳では無くて、あくまで仕事ですから。其処の所はお察し下さい」


「七乃……仲達もこう言っているのじゃ、妾も宴は今夜にでも行いたいとは思うが3日後でも良いではないか」


「むう……お嬢様が、そう言われるのであれば、それで良いのですが……」


張勲さんは、まあ、なんとはなく腹に一物有る様な感じをそこはかとなく漂わせてでは有りましたが、多少不満気な顔をした後に渋々、我々の意見に頷いてくれました。その後、お茶を振舞われ今後の大まかな打ち合わせや、強制捜査を行う為の兵士達を借りる算段等を終えた時には、もうかなりの時間が経っていました。


「では公路様、張勲さん。非常にバタバタとした会見ではございましたが、雑務が残っております故、これにて御暇させて頂きます」


「もう帰るのかや……」


「ええ、本日はあくまで公路様の御尊顔を拝見しに参り、袁逢様達の書状を届けに参っただけでございますし、積もる話は3日後の宴の時にでもゆっくりと致す事にしましょう」


「うむうむ、妾も楽しみにしておるのじゃ。それではまたの仲達」


「はい、明日以降なにかと騒々しくなるかもしれませんが、御容赦願いますよ」


「何も気にする事は無い……仲達の気の済む様に仕置きすればよかろう」


「ありがとうございます。それでは失礼致します」


こうして我々は公路様との会見を終えて南陽城を後にします……明日には洛陽から優希さんも本初さんの所より引き抜いた者を連れて、此処に到着する事でしょう。全てはそこから始まります。帰り道に我々が城壁から見上げる夕日はこれからの南陽……いや、この国そのものでしょうか……それを暗に象徴する様に不気味な程紅い色をしていました。



はい、どうも久々の投稿で何が何だか……の堕落論でございます。

御久し振りでございますが皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか?


まあ、前書きにも書いたのですが堕落論が店長を務める某コンビニエンスでは常時アルバイト募集中でございますWWW


バイトが入って多少余裕が出来ればこの御話の更新も早くなるってもんで……如何なものでしょうか(笑)


まあ、馬鹿な事言ってる前に頑張らなきゃいけませんね……それでは次回の講釈で堕落論でした。

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