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真・恋姫†無双 ~司馬懿仲達の憂鬱~  作者: 堕落論
序章 『始まりの始まり』
1/30

プロローグ 

この小説はオリキャラ主人公&筆者の観念世界での話と言う事で、その辺りが苦手の方はご遠慮して頂いた方が良いかとは思われます。

それでも良いよ。という優しい方はお目汚しかとは思われますがお付き合いくださいませ。

御批評、苦言応援等ございましたらどんどん頂けたら幸いです。皆様からのコメントが筆者の成長につながります。

では拙い物ではございますが宜しくです。



「司馬田さぁ~ん、司馬田尚志さ~ん……」


事務的な声が部屋に響く。ここはうどんで有名な某地方都市の市庁舎の市民課である。


司馬田と呼ばれた男は年齢は40半ばであろうか、くたびれたスーツ姿で、何処か人生に疲れたと言う表情で先程名前を呼ばれた窓口に向かい、係りの者から書類の様な物を受け取る。


受け取った書類を、これも書類発行の際の料金を払う時に一緒に受け取った市庁舎の名前入りの封筒に入れながら、彼は一階ロビーを通り抜け玄関から外に出る。


市庁舎から退出し駐車場に置いてあった車に乗り込みネクタイを緩めると車を発進させた。


「はあ~っ……」


市庁舎前の交差点で信号に捕まった彼は大きな溜息を一つ吐き、カーステレオのCDトレイから半分ほど顔を出しているCDにチョンと触れた。少しの間をおいてカーステレオからはいつも好んで聴いている80年代ポップスが流れ出した。


「婚姻届を出した時も思ったんですが、紙切れ一枚で簡単に家族になったり他人になったり出来るもんなんですねえ……」


青信号を確認し、まるで誰かに話しかけるかの様に独り言を呟きながら車を発進させる。


「さて……離婚届は受理されましたし後は午後から家裁で子供達との面談の日取りと養育費の相談ですか……どうせあちらは弁護士さんのみの出席でしょうから……気が重いですねえ……」


今日は休日となっている自分の職場に向かいながら、車を走らせている途中に建っている地方裁判所を横目で見て心底ダルそうな口調で、また独り言を呟いた。







車内で今後の事を考えながら胸元から取り出したセブンスターに火を点けようとした時に、突然車のフロントガラス一杯に真っ白な鳥の羽根の様なものが拡がって視界を覆う。


「へっ……? 何なんですか……?」


驚愕で素っ頓狂な声を出した身に次に起こった事は、ドスンと何かが車のボンネットに落ちて来たかのような感覚


「えっ? ええっ……? うわあっ!!」


そして何が何だか分からずに、真っ白な視界を振り切ろうとして慌ててハンドルを切った直後、凄まじいまでの衝撃が彼の車を横転させる。その衝撃はシートベルトをしていなかった彼を、いとも簡単に車外に放り出して二度三度と路面にバウンドさせる。


彼は一度目の路面との接触で頭部を強く打ち、二度目三度めの接触では、衝撃で折れた肋骨が、どの臓器かは判別出来ないが刺さったのであろう激痛に、自らの死を否が応でも理解した。


「何なんですか今のは…………それより……もう多分駄目でしょうねえ……将太、愛香……ごめんなさい……お父さんは…………」


薄れ行く意識の中で子供達の事を思い浮かべる一方で、混濁する意識の中では


「ああ……そう言えば部屋の掃除もしてませんでしたねえ……床にはエロ本が散乱している筈だし……パソコンも二次小説書きっ放しでシャットオフしてませんね…………」


どうでも良い様な事を考えつつ彼の意識は途絶えた。

どうも堕落論と申します。


初投稿となりますがいかがでしたでしょうか?


今後とも細々と続けて参りたいと思いますのでどうか宜しくお願い致します。

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