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龍人を飼う。

はじめまして!

初心者ですがファンタジーが好きということで自分の世界を表現させていただきました!

よろしくです。

魔界の近い山の中、見た目の幼い賭博場のオーナーは一人ロッキングチェアに座り本を読んでいた。ここ数年誰も家に来たことも、呼んだこともない。家は一人で住むには大きく、壁には緩衝材が張めぐさらされており、おしゃれな部屋の雰囲気が少々台無しである。

「……仕方ない、猫かなんか飼うか。」

 だだっ広い部屋に自分以外何もいないというのはやはり彼女も思うことがあったのだろう。

 人間の街に行くというのはあまり気が進まなかったが、仕方なし壁にかけてあったダッフルコートを手に取り、ロッキングチェアの脇に置いてあった杖を手に出かける。




 騒がしい街の声を聞き流しながら、何か動物を売っている場所を探す。

 魔獣売場、珍獣売場、怪獣売場……..。

 趣味が悪いと思いながらあまり目立たないように足を進める。

「お嬢さん、先程から動物の看板をチラチラと見ていますが、気になられるのですかい?」

 胡散臭い中年太りの男性に声をかけられる。胡麻をするような手の動きをしながら気持ちの悪い声で話を続ける。その男性が言うには、金を払えば何でもできる店を経営しているらしい。

「珍しい商品たちが揃っていますよぉ〜。」

「……では少しお邪魔させてもらおう。」



 錆びた螺旋階段を気をつけて降り、降りた先の木製のドアを開くと、目が眩むほどきらびやかな装飾と、檻の中に閉じ込められ首輪に手枷、足枷を付けられた美男美女の魔人たちが虚ろな目で待機していた。

(やはり人間は趣味が悪い…。)

 奥の部屋からは楽しんでいるような声や痛みに悶えるような声が聞こえてくる。

「さあさあ、どの子を選びますかい?」

 ちらりと人だかりができている方へ目を向ける。店主の言葉を無視して近づくと、そこには麗しいとしか言い表せない、白髪に碧色の角の生えた男がいた。

「……」

 その男は何も言わない。ただ鋭い目つきでこちらを見ているだけだ。

「おやおやお客さん、お目が高い!そちらの龍人はこの中で一番珍しい生物でして……」

 ペラペラと説明を続けるが、全く聞く耳は持たずにただその龍人を見つめている。

「……なんだ。」

「おや、君は会話することができたんだね。お名前はなんて言うんだい?」

「……教える名などない。」

 ふぅん、と面白いものを見る表情で見つめると、店主に声をかける。

「この子を買い取ることはできるのかい?」

「えぇ、勿論。……ですが、かなり高価になってしまいますよ?」

「問題ない、言い値で買おう。生意気な瞳が気に入ったからね。」

 金の入った袋を手渡し、檻から出てきた龍人が立ち上がる。その背は2メートル近くあり、威圧感がすごい。拘束を外してやると、大人しく着いてきた。

 ちらりと後ろを見ると、怯えているような、疑っているような目でこちらをガン見していた。

「何かな、龍人くん。」

「……数ある商品の中でなぜ俺を選んだんだ?」

 悪戯そうな笑みを浮かべ答える。

「君は人間に好かれているように見える。その人間から君を奪い取ってみたら面白いと思わないかい?君は人間の悔しがる顔を見たくはないのかな?」

「……興味はある。」

 そうだろうそうだろう、と頷きながら真っ直ぐに歩いていた。

 ら、思いっきり顔面から転んだ。

「……大丈夫か?」

「も、問題ない。昔からよくあることだからな。」

 ゆっくり立ち上がり、地上まで向かっていく。

「道の脇に車を呼んでいる。あ、運転手は人間ではないから安心してくれ。」

 車を見たことがないのか、龍人は興味津々な様子で覗いている。運転席には頭が砂時計でできた異形頭の人がいた。

「いつもの場所で宜しかったでしょうか?」

「よろしく頼むよ。」

 緊張で身体がこわばっている竜神を他所に車は山道を進む。


 ふと、龍人が口を開いた。

「名はない、好きに呼んでくれ。」

 少し気まずそうな様子でボソリと言う。

「……では、私の好きな偉人のに関連して『ドラクル』と名付けよう。」

「そうか、お前はなんて呼べばいい。」


「では、ヒスイと呼んでもらうことにしようかな。」

「……ヒスイ、君の住処で星を見せてくれ。」

 星?とヒスイは疑問に思う。

「昔から龍人は星を大切にしているんだ。……それと、俺を檻に入れないと誓ってくれ。」

「可愛いところもあるじゃないか。

 約束しよう、君に不自由はさせないとね。」


 車は闇の中を進んでいく。

 もう彼女は、孤独ではない……?



いかがでしたでしょうか?

時間があるときに書かせていただきます!


…なかなか読む人はいないと思うのですが……。

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