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スルトは後期も順調なスタートを迎え、最初の実力テストでの実技は当然のように1位だ


座学では毎回5位以内には入っており、今回は4位と言う結果である

座学でも1位を目指さないのかと思うクラスメイトはいたが、そもそも実技は目指して1位になった訳ではないため、本人的には十分すぎる結果だった


(まあ、実技に関しては手を抜いても1位を譲ることはないだろうし、座学に関してもある程度は頑張っているけどそこまで必死になって勉強する気はないからな。

この結果はいい方だろ。)


スルトはクラスメイトからは真面目で勉強熱心と思われているが、案外そうでもない


「みなさん、今回のテストの結果を元にダンジョンの班わけをします。

バランスよく班を決めるので、実技の苦手な子も安心してくださいね。

とは言え、仲間に頼りきりになるのもだめですからね!」


リーフ先生の言葉を聞いて、恐らくクラスの大半が同じことを思った


(((((スルト君と同じ班になれますように)))))


スルトと同じ班であると自分の実力が出し切れないことが心配になる生徒もいるが、何しろ初めての実習だ

不安に感じている生徒が多くいるのも無理は無い

それに彼らは優秀な者たちばかりであるとはいえ、まだ学生なのだ


(みんなが俺に期待しているのは薄々察してるけど、俺だって実戦経験はないから不安なのに。

まあ俺も独断専行みたいな事をする気はないし、頼られるのも面倒だから必要な時だけ手を貸せばいいか…)


とは言え、皆が頼りにしようとしてるスルトは手を抜く気満々だが


―――


*ダンジョン実習当日


「それでは皆さんお待ちかねの実習班を発表しますよ!

班に分かれたら、ダンジョンに入る前に時間を与えますので、それぞれの役割を決めるようにしてください。

実習は常に一つの班に1人の先生が付きますが、緊急時を除いてサポートは最低限しか行いません。

ですが、今回は初めてのダンジョンなので先生が先導するのを皆さんがついて行く形になります。」


実習班は、一つの班に5~6人で、全部で7班に分けられた

スルトの班は、スルト含め男子が3人、女子が2人だ

担当はリーフ先生である


「それじゃあまずは各々の役割を決めていこうか」

そう言ったのは眼鏡をかけた、いかにも真面目な見た目をしている、ユリウスという男子学生だ


そうして、ユリウスを中心に話し合いが行われた結果、前衛3人と後衛2人に分かれることとなり、スルトは後衛となった


いよいよダンジョン実習が始まろうとしていた



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