5
学園生活そこまで重要じゃないのでめちゃくちゃぶっ飛ばします!
スルトは初めて思い切り魔法を使った
今のスルトが1番得意な属性で、1番威力を込めれる魔法を
「(ファイヤートルネードッ!!)」
大きな火柱が上がり、その熱気は凄まじいものだった
中級魔法であるはずなのに、その魔力量故か、上級魔法にも劣らない威力だった
「す、すげぇ、、」
「俺この後やりたくねぇよ」
「これ、本当に結界壊れないわよね?!」
「スルト君かっこいい♡」
皆がスルトの魔法に圧倒されると同時に、高等部に入学したばかりの一学生にこれほどの力があることに畏れを感じている者もいた
(初めて全力で魔法を使えた。すごく、スッキリした感じがする。)
その後も魔法テストは続き、最後の人が終わったところでようやく初日は解散となり、長い一日が終わった
―――
入学初日に圧倒的な力を見せつけたスルトは、それ以降の学園生活でもそれはそれは華やかな成績を残し、非常に目立つ存在となっていた
しかし、その強さと美しい見た目から周りからは話しかけづらく、学園では浮いた存在となっていた
スルト自身も対等な存在がいないため、誰にも興味を持つことができず、仲を深めようとしなかった
そのまま半年が終わり、クラスメイトとの微妙な距離感を保ったまま後期が始まった
「みなさん、今日から後期が始まります。
前期で行った座学や実技の授業の応用として、後期では実際にダンジョンに入って実践を学びますから気を引き締めていきましょう。
それから、前期では理論のみでしたが、実技でも魔力上げを行っていく予定です。」
遂に皆が待ちに待ったダンジョン実習と魔力上げの訓練が始まろうとしていた
が、その前に
「みなさん、忘れていないと思いますがこれから休み明けの実力テストがありますからね。」
学生の嫌いなテストである
主人公の登場もうちょい待ってくださいm(_ _)m