プロローグ的な説明的な
「んあ?」
ある日の早朝、腕の違和感に目を覚まし袖をまくると入れ墨のような模様が浮かんでいた。
赤子から老人までいつ出てくるかわからない通称「探索紋」
個人能力と呼ばれるスキルが発現すると同時に出てくることから、国からは探索紋が発言した際には役所へ行き専用の身分証を作るように法整備がされている。
スキルとは大きく三つに分かれている。
一つは一般スキル。これは個人が努力することで現れるスキルであり、料理人なら料理スキル、事務員なら文書作成や対話スキル等がでてくる。これは現代において資格と同列に扱われ、社会的信用も認められている。熟練度の可視化でもある為過去に獲得しても、使わなければ消滅することがある。
二つ目は特殊スキル。これは一般スキルと違いダンジョンと呼ばれる場所で活動するかそこから産出するアイテムを使用することで獲得できる。このスキルは使用せずとも消えることはなく探索紋はなく魔法や飛ぶ斬撃など、ファンタジーな要素が含まれている。
三つ目が個人能力。これは誰でも獲得できる上2つと違い探索紋が発現しないと獲得ができない。
その能力は様々であり、くだらないものから超有能なものまである。
そして能力の獲得やダンジョンに入るとできるようになるのが
「ステータス」
獲得スキルの確認である。
巫鏡 古羽我 (ミカガミ コウガ)
魔力値 50/50
個人能力
不条理で理不尽な破戒的贄
教えて貰ったことはないはずなのに情報が頭に入っている。これはステータスを見ることができる人特有の事らしくそういものらしい。
「あー?能力細か過ぎないか?てかエグいな…」
いけにえごっこ
条件発動型スキル
命力を貯めた楔を空間に固定することで内部の迷宮生物を隔離する。
楔は魔力値を10消費して一つ作成できる。
楔は迷宮生物に接触することにより命力が貯まる。
発動には楔に溜まった命力が内部の迷宮生物の総合魔力値を上回らなくてはならない。
空間の内部に2体以上の迷宮生物がいなければならない。
隔離されると個人能力が発現し、過剰な殺戮衝動に襲われる。
最後の一体になるとスキル使用者は従魔にするか個人能力を回収し消滅させるか選ばなければならない。
スキル使用者は個人能力回収でなければスキルの獲得はできない。