転生失敗
タイトルさぁ、フツーに死んでんじゃん。
いやいや、どーしてノリツッコミしてるんだよ。
てか、ここは……何処だ?
ほら、死んだら三途の川に行かされるハズじゃん。
なーんにも見えねぇ。
辺り一帯、真っ白。
仕方ねぇな、何か手掛りを見つけないと。
………
………
何もな!
なんだよ、この空間!
何もなくて、なんなんだ。
えー、ホントにどうすれば良いんだよぉ。
あれ、扉?
こんな扉あったっけ……
『お邪魔しまー!』
うお!何だよ!びっくりさせるんじゃねぇ!
『おーっとぉ、失敬 (ニッコリ)』
失敬、じゃなくて。
あんたは誰だ?
『神です』
……は、神?
こんなジーパンと白シャツの人間が、神?
『シャツに加味すればオシャレになる』
いや、そんな洒落はいいんだよ。
じゃねえよ、何で俺が此処に居る理由が知りたいんだよ。
『【死んだのに三途の川が見当たらない、嫌で嫌なドッキリ】と言うものでな』
なんじゃそれ、ゴールデンの番組企画かよ。
『そんじゃ、良い映像が撮れたんで。三途の川にごあんなぁい!』
あ、え?ちょっと待て!
心の準備とか、心残りとか!
ハッ!?
なんだ、夢か。
……てか、動画サイトを観てたんだっけ。
『転生失敗コント』、ああ。これを観てたから、あんな夢を見たんだな。
あーあ、どうせだったらラノベや漫画みてぇに転生してえよなぁ。
背中が寒いのは気のせいだろうか。
[余談]
内容も作者名も駄洒落をふんだんに。
駄洒落をしたかった、のかもしれない。