Vtuberが廃れる状況とは。
vtuber、自分もよく見ているが本人等もいつ廃れるか、ブームが終わるか、という事に怯えているし、備えている。
それについて戯けて見せて話のネタにしたりもしている者もいるがそのブームの終わり方については本人達が抱える問題が解決された時に他ならない。
Vtuber、特に女のVに関しては性的な刺激の強い姿や服装だったりする事から「絵のホステス」と揶揄されたり、顔や姿を隠す性質から「見た目に自信がないからVなんてやってる」と未だに馬鹿にしたりする者もいる。
とはいえ現実のアイドル、あるいはホステスにしてもまるっきりすっぴんでやるわけでもない。
綺羅びやかな衣装、派手なメイク、ダンスや歌にしても独力ではなくほぼ100%指導するトレーナーの力を借りている。
だからVとは見た目や表現という部分においてはリアルの問題を解決したもの、となる。
Vがリアルのアイドルやホステスが抱える問題を解決した一つの姿。
ではリアルのアイドルやホステスもまた「何か」を解決した姿なのか、と逆算していけばそれは現実世界で抱える人間が悩みや苦しみを紛らわせるものだ。
だが「女遊び」を正当化しようとして「男の嗜み」としたりするわけだが相手は仕事でやっている。
いくらリアルの顔で笑顔を向けられようが、自分が発した話題で盛り上がろうとも結局の所は幻想でしかない。
だから本当にモテる人間はこうしたリアルのアイドルやホステスに金や時間をかけても仕方がない、という。
ではそのアイドルやホステスに熱中する人間に呆れるモテる人間はどうなのか、といえば結局のところは同じ人間だ。当然悩み事はある。
それをぶつける先が仕事や家庭になるだけだ。
「悩みを持ち、何かで発散しなければならない」というのはモテてモテて仕方ない、という人間も二次元のイラストに熱を上げるオタクでも変わらない。
そうした人間の性質がある以上、Vtuberもまた問題をぶつけられ、その問題を解消した物が次世代の流行りとなり、Vtuberの流行りの終焉となる。
とは言え、デジタル社会、ネット社会でも現実のアイドルやホステス、あるいは昭和レトロなどが一定の立ち位置を持つように、次世代の流行りが来ても一定数は存在はし続けるだろう。
そしてそうした問題の原因は常にゲスト側にあり、それを解決するのはホスト側だ。
つまりはVtuberのブームの終わりはVtuber自身が作る。
男の性質は変化を求める、そのために問題解決の欲求と、その欲求を満たすためにわざわざ問題を発生させる。
これは性質であり、性別ではない。
むしろ、今の時代は女の方がそうした拘りが強いまである。
製品開発のために耐久性試験をやったりするが変化とはつまるところそれだ。
Vtuberにとっての問題とはアンチや杞憂民、そうしたネガティブな事を持ってくるリスナーへの対処だ。
そうした問題を投げてくるリスナー達はブロックされたりミュートされたり、あるいはゲーム実況などでネタバレ回避や指示厨への対策のために状況次第でVtuber自身がコメント自体を見ない事を決めたりする。
何故か、それはVtuberとはいえ、人間である以上それらのコメントに左右される。
つまり問題の解決の先にあるのはコメントをブロックしたりミュートしたり、そうした人間の手を煩わせる事を自動で行うAI。
それ自体は今既に行われているが、さらに一歩踏み込めばAIのVtuber化だ。
VtuberそのものがAI化されればそうしたメンタル的な問題は解決する。
そうなった場合、やはり今ある大きな箱はアナリティクスやらそうした物の数が大きければ大きいほどデータの蓄積もあるわけだし、多分強いんだろうな。
最近AIによる自動生成イラストなんてのも流行っているが、それが配信者と言うものでもいずれ起きるだろう。
そんな世の中で生き残るのは一部の特殊な強みのある人間かもしれない。
最初は反発も多いだろうし、現職のVtuberとか仕事を追われるハメになるかもしれないが、それについてはどんな仕事も一緒だ。
機械化されて職を失った肉体労働者の前例は聞き飽きるほど聞いたが、同時にそれでも社会は回っている。成るようにしかならんだろう。
余談、にはなるが以前メタバースの話を書いた。
メタバースが流行るにはAI主体の世界にしなければならない。でなければ単なるネットを介した倉庫や作業場でしかない。
それゆえにまずAIによるVtuberで配信業を成功させ、AIVtuberが流行り、その後AIVtuberと従来のVtuberやアイドルや芸人とのコラボ、そして案件。
そうしてAIが高性能化と社会に受け入れられてメタバース。
現実とネットが繋がり、ネットを介してメタバース。
メタバースが流行る状況ってそんな感じだと思うけどなぁ。