女の性質4と老化。
女の化粧やお洒落といった物は女の本来の性質から考えれば不要な物だ。
それでも女がそれらをするのは社会で生活するために必要だからしている。
一方で昔からテレビドラマなどで女がロングの髪をバッサリとショートにしたりすると男が「失恋した?」と尋ねる一コマがテンプレのように使われる。むしろ現在だと手垢が付きすぎて使われていない可能性もあるか。
実際にそういうパターンもあるかもしれないがファッションは女にとっての拘り、その変化はすなわち男にとっては拘りの変化だ。
男にとっての拘りとは本能。エネルギーを生み出すぶつける対象でもあり、エネルギーを生み出す根源的な物でもある。
その拘りが変化した、という事は男には「満足して納得した」「諦めた」という事の他にもう一つ「誰かのためにも変わる」という変化の仕方がある。
一番分かりやすいのは女のため、そして家族のため、あるいはコミュニティのため。
拘りが他人に変わる、というのはつまり行動基準が対象となり、不幸になりかねない。
恋は盲目という言葉はあるが、その誰かのために自分の力を費やす事が拘りとして幸福なのだから仕方ない。
ここで女の話に戻すとファッションは女が最も手にしやすい拘りだ。
オタサーの姫という言葉や、胃袋を掴むという比喩があるが何れも男を自分の物にする、という意味合いだ。
元から美人と形容される人間、強者の女はファッションにそこまで拘りはない。代わりに仕事や趣味といった別の拘りや、あるいは更に美を追求し、一般的には理解できない芸術に向かう。
男は「拘り」とは自分とは異なる存在、世界。
男は刀剣が好きだし、動物でも大きく強い物が好きだ。勿論それは現実にある物だが現代日本に生まれて生きていればまずお目にかからない非現実的な存在だからだ。
つまりは空想や想像から現実へと向かう。
その拘りが力となり「空想の物だった物を現実に再現」という事でフィクションの作品を作って表現したり、あるいは機械などで過去には出来なかった事を出来るようにする。
一方、女の性質が本来持ち得ない「拘り」を持つとして、それはスタート地点が自分であり、拘りを通して外の世界に向かっていく。
必要最低限、それが女の性質である以上、女の拘りは自分自身でありそこから少しずつ拘りを広げていく。
虚構から本物、非現実から現実に向かう男の成長。
一方で女は内から外、本物から虚構へ、現実から非現実に向かうのが女の成長。
そうしているうちに成長から老化に切り替わると男は世界を縮めていき想像力を無くし、頑固になる。
一方で女はいくつもの仮面を使い分けるようになり、自分の意識が膨れ、次第に尊大になる。
女の性質、ってタイトルで始めたのに気付けば話が逸れて男女の性質を備えた老化の話になってしまった。
とはいえ落とし所が見つからなかったから急遽こんなタイトルに。
今回の話は次の話のフライングって事で。