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何か書きたい。  作者: 冬の老人
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親から与えられるべき強さと安心感。男女混合神アルダナーリーシュヴァラ。

毎日投稿が途切れちゃったなぁ。

まぁ仕方ない。


アルダナーリーシュヴァラ、インド神話における最高神の一柱、シヴァ神とその妻のパールバディ神が合体した「完全」を示す男女両方の性質を持つ神様。


神話もゲームの知識ぐらいしかないからあんまり深く突っ込まれても困るのだけど人間の成長、成熟とは人間の男の性質と女の性質、両方を手に入れる事になる。


男の本来の姿とは未練がましい性格の存在であり、「男らしさ」とは真逆の性質こそが男の本来の姿。

女の本来の姿も「女らしさ」とは真逆の性質である。

男女ともにこれらは狩猟民族の時代にはそれぞれの役割として必要だった本能である。


しかし時代が代わり農耕を始め、文化が生まれ、そういった中で狩猟民族時代の「本能」だけでは生きていけなくなった。

農耕民族としてみた場合、男の場合は狩猟民族の時と同様に未練がましく、だかその本能は自然の脅威に晒されながらもその土地で田畑を耕さなければならない、その部分では確かに必要な力。

しかし、狩猟から農耕に切り替わった事で自然に合わせて作業内容を変えたり、その他にも様々な見極めなどが必要とされるようになった。

この「選択する」という行為はつまり「必要」な物を残し、「不必要」を捨てるという男の本能としては真逆の性質を必要とされる。


女にしても狩猟民族時代にはそれぞれ協力しあわなければ生きていかない環境から農耕民族となった事で余裕が生まれた。

余裕が生まれたという事は狩猟民族の頃ほど協力しあわなくてもよくなった。

おかけで集団から個の社会となった事で人間同士で優劣をつける事になる。

結果として女はそれまで与えられていた家事、育児の仕事の他に強い男、稼げる男を手に入れるために自身を綺麗に見せるようになったし、家事についてもよりクオリティの高いものを求められるようになった。

本来の狩猟民族時代であれば身を飾る事など不必要な事。

ましてや同族である人間、同じ女と強い男を得るために争うなど無意味でしかなかったはずの行為。

それが女が生きていくために必要な行為となってしまった。


男は持っている物、あるいは可能性から「選択」を迫られ、「不必要」な物を未練がましい性質に反して「捨てる」事を迫られる。

女は元々複数のタスクを同時進行で行うために持っていた「無駄な事はしない」という考え方と能力に反して本来「不必要」だった男に選ばれるため行為を行い、そして不要な身を飾る物を身につけるという無駄な事を強いられる。


さて最早狩猟民族時代の本能があーだこーだ、と言っても物や情報があふれかえる現代において男も女も「選択」を迫られるし、「飾る」事を強いられる。

男女ともにそれぞれ真逆の性質も兼ねそなければ生きていけない。

だから親からそれぞれ別の物を与えられて成長する。


以前、自分は「同性の親からはその性としての強さ、異性の親からは安心感を」与えられるのが教育だ、とした。

今思えば非常にフワッとした物言いだがもっと明確に示したい。


異性の親からは「異性の性質を手にするための道」を与えられる。

それは異性の親からすれば異性の性質を得る「期待」をかける事であり、

異性の存在を「共感」をしてもらう事であり、

異性から必要とされる事の「喜び」を与える事。


そして同性の親からは「本来持っている性と異性の性質とのバランスの取り方」を学ぶ。

異性の性質は確かに必要な性質だがそれと同じように、あるいはそれ以上に子供が持つ本来の性別の性質も重要。

まだ不安定な子供が男に寄りすぎず、女に寄りすぎないように、けれどしっかりそれを学ぶ必要がある。


異性の親から目標を与えられてそこに向かって同性の親からバランスの取り方を教わりながらともに進む。


自分一人でいずれは全てやらなくてはいけない。

だが一人で出来ないのが子供であり、その取り組み方を教えるのが親。


だが母親になりきれない女は面倒な事が増えるのを嫌って我慢をさせたがる。

父親になりきれない男は何でも自分でやろうとして子供に何もやらせない。

結果的に子供に何もさせない。


子供が弱いから駄目になったわけじゃない。

子供を甘やかしたから駄目になったわけじゃない。

親になりきれない男と女が親になって自身の欲求のままに動いた事を教育だ、としてしまうから苦しむ。

そしてその子供が大人になっても苦しんだ期間を取り戻すために若さを引き伸ばし、さらに甘えられなかった自分の欲求不満を満たすために自身の子供に甘える。


そしてその負の連鎖の答えの一つが今の日本。

誰が悪いか、と遡れば一つの区切りはバブルの頃の仮初めの成功体験だし、もっと遡れば戦後のそれ。

もっと遡れば明治維新やら、と悪人探しは途方もなく昔に遡る。


時代は巡る。

技術の進化はまさに失敗と成功の繰り返し。

ファッションもそうだ。

色んな物が回り、巡っている。

今の日本は何だか狩猟時代の暮らしに戻ろうとしている兆しがしている。

勿論、技術や状況は違う。

今更洞穴で暮らしたり草原で肉食獣に怯えて暮らす、そんな生活をするわけじゃない。

だけど個人的な意見としてはそんな巡る兆しがあるような気がしている。


時代が巡る、ってのは円環ではない。螺旋よ。

似てる状況は起きても違うもの。


男女混合神は性質としては男と女の2つの性質とその調和、バランスを取る事の3つ目の性質。

偉そうに語っちゃうけど、この3つ目の性質に気付けるかどうかが2分割と3分割の考え方の違いってわけよ。


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