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何か書きたい。  作者: 冬の老人
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昔のなろうファンタジーの流行り「体術」 信仰について。

完全に個人的な偏見ダダ漏れ、よもやま話回。

前話で運動についてほんの少し語ったからなろうの流行り関連で。


なろうは昔から一定の期間、ある程度流行りがあるよね。

今もランキング上位には一定の流行りがある思う。

ランキングの流行り、それはストーリーに関連する事なんだけど能力についても流行りとかなろう読者の好む傾向がある。

良くある特殊能力で言えば相手の力のコピー、あるいは奪取能力みたいなヤツとか。


それで今からもう10年くらい、もっと前?そのくらいのなろうには一つの信仰地味た物があった。

ソレが「体術万能説」。


体術、という時点で「身体を使う」という事以外、大分ぼんやりした能力。

言いたいことは分かるよ。

多分どこぞの鬼の顔を背中に宿した地上最強の生物が登場するような漫画の超人的な肉体だとか技だとかを指してると思われる。


けどそんな「体術」なんてフワっとした程度の格闘技や身体の知識しかなく、それが万能扱いされたわけはなんなのか。

それより少し前のネット小説の流行りと比べながら勝手にグダグダ語る。


そもそも異世界ファンタジー、特になろうがここまで流行っているのか、といえば元を遡れば2次創作小説の衰退だ。

なろうは2次創作小説で書いていた、あるいは書こうとしていた作者達が行き場を失ってなろうの一次創作に統合され、それまで分散されていた素人小説家達が一極集中した結果だと思ってる。


ネットの2次創作小説で一大ブームになったのはやはりエヴァSSだろう。自分もネット小説はそこから読み始めた。

カップリングも大きいものだけでLRS、LASの二種。

二人のヒロインのうちどちらかと主人公をくっつける2つの大きな派閥を筆頭に脇役とくっつけたり原作にはいないゲームオリジナルキャラや作者オリジナルキャラとくっつけたりと様々。

話のジャンルも逆行、スーパー化、学園物と様々あった。

他の漫画やアニメのキャラとクロスオーバー作品も結構あった。


さてエヴァSS最盛期から時が経ち、各所で投稿が鈍化して自分が一旦ネット小説から離れたあと、再び戻ってきた時に流行っていたのがゼロ魔SSだった。

ちょうどなろうが流行る直前までゼロ魔SS最盛期と言ってもいい。


おそらくこのゼロ魔SSの系譜が「体術万能説」に関係している。

ゼロ魔SSは原作において最初にメインヒロインが異世界から主人公を召喚する、という設定からクロスオーバー物のSSが多かった。

しかしエヴァSSのように逆行やスーパー化、そしてオリジナル主人公なども勿論あった。

さて、ゼロ魔の事を知らない人に若干説明すればそこは貴族が平民を虐げる、わりとなろうでも展開される典型的な異世界ファンタジー世界の一つに近い世界。

その貴族と平民の差は「魔法使い」かどうか。


魔法の世界においてその優位性は絶対的で魔法使い相手には平民が剣などの武器で武装しても束になっても敵わない、という世界。

その世界で地球から召喚された主人公は魔法使いではないため普通に剣で戦う事になるが本来敵わない魔法使いを主人公として与えられた特殊能力で倒していく。


その特殊能力というのが「手にした武器の使い方を完全に理解する」という物。

言ってしまえば「武器さえ持てば達人」みたいな能力。

身体能力も向上し、作中の魔法使いを始めとした強敵達相手に渡り合う。


さて、この「武器さえ持てば達人」と「体術さえ極めれば無敵」の体術万能論は通じるものがある。

「何か一つさえ最強なら全部それでゴリ押し」という脳筋的な理屈。

勿論、原作のゼロ魔と体術万能論のソレとは設定の作り込みから何まで違うが2次創作小説、とくになろうが流行る直前まで最盛期だったゼロ魔SSから考えるに異世界転生物と親和性が高いゼロ魔SS、その作者達にとってゼロ魔SSの2次創作でやりたかった事をやるために主人公の能力をマイナーチェンジした、というのがかつての体術万能説だったんじゃないか、とそういう話。

何でこんな事を今更書くのか、というと自分がかつてゼロ魔SSを書いていたから。

その時の気持ちを垂れ流した感じ。

老人会やね。

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