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何か書きたい。  作者: 冬の老人
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心の中の突きつけられた銃口。運動の話。

またも恥晒し。今回これまでで一番長いっす。

基本的にこんなダラダラ昔の恥、情けない話を書いている人間だ。

体育会系なんてものとは縁遠いし、運動神経もいい方ではない。


ただ身体を動かす事自体は別に嫌いではない。

ダイエット目的で始めたなんとかブートキャンプ、それについていけずソレとは別に始めた腕立てや腹筋から始まり今では筋トレbig3と言われる種目、ベンチプレスで140キロ、デッドリフト220キロ、スクワットで190キロ。

調子によって前後するがそのくらいが今の自分が出来る重量だ。

それぞれ素人の中では充分上級者の水準。ちょっとした自慢話だ。


筋トレもそうだし、筋トレにハマる前は毎日ジョギングしていた。

勿論、陸上部というわけでもなんでもなく、ただ走る。

遅いし、距離もせいぜい一日10キロ程度だった。今じゃ増量したおかげでそれすらも難しいが。


運動の経験は強いて言えば中学で卓球ぐらいか。

理由はない。いや、あるにはあるかな。

両親が卓球部だったから。

中学生で大概にして反抗期とか迎える時期の筈だが自分にはそれがなかった。

小さい頃から叱られこそすれ、褒められた経験は皆無に等しく、多分「愛に飢えていた」ってやつなんだろう。典型的なアダルトチルドレンってヤツ。


だから両親と一つでも繋がりが欲しかった、多分そんな所なんだろう。

でも頑張れなかった。

理由は3つ。

・褒めてくれなかった。

・関心を持ってくれなかった。

・2つ年の離れた妹もいてそちらの方ばかり見ていた。


特に3つ目。

妹がいた、という事は多分初出しだと思うが男の内面の話の中で娘に父親が甘い、という経験は自分の妹を見てきたからだ。

そもそも自分は両親が卓球をしていた事すら知らなかった。

何となく、父親世代を考えると野球1択しかない、という考えだった。というかそもそもスポーツの話なんて父親とも母親ともしたことがなかった。

しかし自分が小学6年になった頃、妹が突然卓球をやり始め、そして当然のように卓球台を購入した。

妹は両親と卓球をして、自分はそれを外から見ていた。

妹と差をつけられるのは小さい頃からだ。

小柄な自分と比べて妹は年下なのに身体が大きく、自分と同じくらい。

食事も妹は自分と違い好き嫌いは多かったが自分の倍ぐらい食べた。

自分と妹、逆だったら、良かったのに、と言われていたと記憶している。


ここで妹の話を広げても仕方ない。

結局、中学1年から始めた卓球部、自分なりには頑張ったが親の関心は卓球でも妹の方でやる気もなくなり、別に親から止められる事もなく、辞めた。


それから話は最初に戻るがブートキャンプからの流れで筋トレを始めたが、どうにも成果は出ない。

今考えればダイエットと言いながら食事の改善は何もしなかったんだから「そりゃそうだ」って話だけど。

だけどおかげで筋トレ、というより重い物を持つというシンプルな面白さにハマった。


それでbig3が前述の通り、上級者のレベルに達したし、そこそこ筋力に力がついたと思った頃。

オリンピック競技にもなっているウエイトリフティング、というよりクロスフィットかな。

クイックリフトとか言われている、全身の力で瞬時に床からバーベルを引き上げるトレーニングを知った。

筋トレ上級者相当だし、そこそこやれる、と思ってやってみたが、全然上がらない。

スクワットで当時200キロ以上上げていた。

それだけの筋力はあったがそれでもその全身の身体の瞬発力、そして身体の連動性は鈍く、40キロとかその辺を床から頭上に引き上げるのがせいぜい。

その後何度も練習したが独学では60キロが限度だった。



さてそんな運動神経のない人間ではあるが今年の1月前後で大幅に体重が落ちた。

最大20〜15キロ減。

脂肪も落ちたが筋力も落ちる。

スクワットで200キロ上げた筋力が140キロ挙げれるかどうかまで落ち込む。

その一方で3分割やら責任の在り方、そして自分の毒親だと自覚する事で思考がクリアになり嫌いな食事という行為も苦痛にならなくなった。

さて、すると不思議なことに基礎的な筋力が落ちて本来なら以前より上がるわけのないクイックリフト。

しかし実際は以前と同じ重量、60キロが上がった。

身体の余計な脂肪や筋肉が落ちた事で動きがスムーズになったという事もあるが、単純に感覚が冴えた。

表現しづらいが、以前は知覚出来なかった身体の感覚が何が駄目で何を改善するべきかをぼんやり把握出来るようになった。

勿論、元々が運動神経が良くないからせいぜいが中の下から中の中くらいになった、という物なのだろうがこの感覚には自分の事ながら驚きを隠せなかった。

実際その感覚は他の筋トレにも影響したし、他の運動にも影響した。



何がいいたいか、といえばタイトル通り。

叱られる事しか経験せず、腰が引けている状態がニュートラルだった。

心の中に向けられた銃口は運動神経、運動能力にも銃口を突きつけていたという事。


自分の中では劇的だったけど、どうかな。

悩みや心配事、それらは心だけじゃなく身体能力、肉体の感覚にまで影響するよ、という話でした。

あくまで経験則だけどね。

明確に頭の中というか心というか考え方とかそういうのが変化したら肉体にも影響出来た事をもっと詳しく言語化出来たらいいんだけど。

その辺はちゃんとした本とか読んでもらって。

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