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何か書きたい。  作者: 冬の老人
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ほぼ自分語り。二次創作を書いていた頃の話。

書いてる内に゙何書きたいか分からなくなったが、オリジナル小説絡みの話の前置きみたいな話。

以前、自分が書いていた小説でのヒロインに対して語った際に自分の主人公についても語った。

筋トレ好きが祟って「基礎ステータス重視」というのが自分の描く主人公だ。

とはいえ、それに加えて「自己投影」が出来る範囲という制限がつく。

単純な身長という基準でさえ、細かく拘る結果、日本人の平均である171cmからある程度の人数がいる176cm程度。


筋トレ好きであるから基礎ステータスを重視し、筋トレ好きだからファンタジー世界ではパワーなどはどうとでも理由はつけられるのに体格などリアルっぽさに拘る。

そのくせ、自己投影したいから「普通」の範囲内に収まるようにさせようとする。

そして「基礎ステータス」を重視するから「スキル」の類をショボくする。

そうやってバランスを取りたがる。


今思い返せば最初に書いた小説は何だったか、と思い返せば女神転生シリーズの派生作品となる「デジタルデビルサーガ」と言われるゲームの二次創作だったと思う。

とはいえ二次創作、というよりもストーリーを文章に書き出しただけ、というものに近く、模写に近い。

だが最初から最後まで書き出した記憶がある。だから楽しかったのだとは思う。


その後はエヴァンゲリオンの二次創作、エヴァSSだった筈だ。

最初は二次創作の二次創作、という類の物だった筈だ。

ジャンルとしてはスパシン逆行第二機関LRAMS。

多分、何を言っているか伝わらないと思うが色んな二次創作を見て回ったから色んなジャンルをとにかく乗せて書きたいとかそんな物だった。

勿論、そんなのは無理な話であり、その後エヴァと女神転生シリーズのクロスオーバーを書いてみたりしたが結局上手くいかなかった。


その後、ゼロの使い魔の二次創作の時代となり、ゼロ魔SSを読み漁り、た性懲りも無く二次創作を書いた。

ヒロインが主人公を召喚する、という物語の導入のおかげで二次創作はクロスオーバー作品が非常に多かった。

それゆえ、自分もクロスオーバーを書いてみた。

クロスオーバーに登場させたキャラは女神転生シリーズのATLUSの別のゲームシリーズ。

グローランサーというシリーズ。王道のファンタジー世界だ。

基本的に現代日本、そして東京が主役の女神転生シリーズよりもゼロの使い魔の世界観に゙馴染みやすい、という事からグローランサーシリーズをチョイスしたわけだが結局、書けなかった。

とはいえ、このグローランサーシリーズも自分の中で思い入れのある作品のため、その後の自分が書くものに良くも悪くも影響した。


そしてその後、クロスオーバーを止めてヒロインのエッセイで語った通りゼロ魔の世界観に「オリジナル主人公」 を登場させ、「陰陽」の二人のヒロイン。

多分、一番それまでの中で一番長く書いていたし、熱中していたと思う。

その頃、筋トレも既にしていたし、格闘技系の漫画が好きなのでその頃からファンタジー世界でありながら「肉体的強さ」のそれに傾倒していたと思う。

主人公もヒロイン二人も現代日本出身であり、色々あって3人とも日本で命を落とし、転生。

ゼロの使い魔の世界観に゙合わせて魔法を使わせる為に主人公は下級貴族、それでいて筋トレや格闘技など、オリジナル要素を詰め込み、ゼロ魔本編のストーリーに沿って原作主人公達と力を合わせて転生した二人のヒロインを探しにいく、という話を書くつもりだった。

まぁ、熱が入り過ぎて原作ストーリーが始まる前に主人公を強くし過ぎて結局チートで無双するだけになってどうしようもなくなったんだが。


それからはネット小説そのものもが二次創作ではなく小説家になろうなどのオリジナル物へ以降していた時期でもあったために自分もオリジナルを書き始めたわけだが、小説家になろうのランキングに゙乗っていたの二次創作みたいな話ばかり書いていた記憶がある。

流行り物に乗っかって書いては見たもののオンラインゲームは素人だし、そもそもその頃にはゲームそのものから離れていた。


そうやってなろう小説の更に二次創作みたいなのを書いていった中で固まっていった主人公像があった。

一つは「基礎ステータス重視」。

2つ目は「モンスターの力を操る事」

コレも何処かで書いた記憶があるがやはり女神転生シリーズの影響が自分に取って強い。

3つ目は「始まりのキャラメイクに時間をかける」

これは先述したグローランサーシリーズの影響が強い。

4つ目は「バランス型を目指しがち」

小説を書けば書くほどヒロインを遠ざけるようになっていったため、一人旅機関が長くなった上に基礎ステータス重視という設定からなかなか特殊性を持たせられず、結果として一人で立ち回れる万能ステータスのキャラとせざるを得なくなった。

5つ目は「種族として人間から進化させたがる」

結局、女神転生シリーズ然り、だいたい「モンスターと人間のハーフ」みたいなキメラにしたくなる。

本当のモンスターというより特撮の仮面ライダーとかそうした物に近い。


なろう系にはモンスター主人公の作品も多数あり、自分もよく見ていたのだが自己投影という事から「人型」に縛られてしまう。

女嫌いで人間嫌い、だからモンスターに憧れる。

その癖に人間としての未練もある。

だから人型のモンスター、そして進化させたがる。

こんなエッセイに自分の気持ちや考え方を言語化しないで破壊衝動や本能のままに生きてみたい。

そんな欲求があるのにそれを言語化して書き出したいという人間じみた欲求もある。


2つの気持ちがあるから二人のヒロインが必要である。

基礎ステータスを高くしつつ、「異能」も得たいと欲張るから「人間とモンスターのキメラ」を主人公にしたがる。

現実の自分が臆病で、そのうえ何も持っていなかった。

時間も金も労力も奪われていたから何も持たなくても勇気を出せる強さが欲しくて逆に主人公に強さをキャラメイクで盛っていく。


「抜け出したい」という願いはあるが「抜け出した後」どうするのかが分からない。

だから書けるとしても自分が想定したエンディングには程遠い、序盤から中盤程度までしか描けない。

明確な制限と目に見えるゴールがある状況下まではかける。

その後、ある程度自由になると自分の気持ちが分からないから描けなくなる。

「悪者を倒してヒーローになるのか?」

「モンスターを率いて魔王に゙なるのか?」

「国を築くのか?」

「今更ハーレムでも書きたいのか?」

ただ「強くなりたい」が理由ではファンタジー世界ではレベルアップとステータスアップに費やす事になる。

気ままに強力な主人公を動かしてモンスターを虐殺して書いていて面白いのか?

それをするくらいなら悪行を行う適当な人間や国を相手取り戦争を仕掛けた方がマシじゃないか?

だけどそれは行き着く先は主人公が死ぬのが先か、この作品の世界の破壊が先か。

そうやって思っている内に書きたかったエンディングは消え失せる。

そして次の小説を書き始める。


結局のところは現実逃避といえば現実逃避に近い。

それをしなければ潰れてしまうくらいには自分にとって筋トレも小説も同じ事だった。

それで行き着く先は自殺。

勇気があれば色んな事に挑戦出来たのだろう。

だから「基礎ステータス」に拘った。

何者でもない、何者かになりたい。

使い古された若者の心情を表した表現だ。

それをしなかった「後悔」がある。自分を殺してきた「罪悪感」がある。

だからエッセイで伝えたいのは子供と若者の勇気が出せない理由は大人が持たなければならないと訴える。

親の不幸は自分の所為、自分さえ我慢すれば、そうしてきたから今の自分がある。

子供と若者には喜びの感情こそ相応しい。

夢は喜びからしか生まれない。



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