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忘却の天使  作者: 天野うさぎ
6/8

友達一号

「あのさ、僕、キミのこと、その、看護師さんに


聞いたんだけど、そんな子いないって言われて…」


「…うん。私が言わないでって言ってる。」


「なん、で?」


「これ以上大切な人を作りたくないの。


何も知りたくない。」


「…え?」


「私ね、3日で記憶が無くなっちゃうの。」


そう言って悲しく微笑む姿を見ると、


こちらまで泣きそうになる。


「…そんなことって、」


「ないよね。だから治療法も分からない」


「だからキミに関わって欲しくなかったの」


それでも僕は、


「キミに忘れられたっていい。


僕はキミと友達になりたい。関わりたい。」


彼女は驚いたように笑った。


「そんな風に言われたの初めて。なんだか嬉し


い。」


「よろしくね。私の友達一号さん」


そう言って彼女は僕の手を取り微笑んだ。


相変わらず冷たいけれど。

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