13.二人の反応
毎日投稿って大変ですね。
でも見てくださる方がいる限りは頑張っていきたいと思います。
たまに休んでしまったときはごめんなさい。
今回はかなり少ない文量になってしまいました。申し訳ありません。
次回から学園編になりますので楽しみにしててください。
戦闘シーンももうそろそろかけそうです!
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してくださるとモチベ爆上がりです!!
「オムちゃんなの..?」
「オムニ様?」
やばいどうすればいいんだこの状況。
いつの間にか一日で成長して大きくなりましたなんて通用するのだろうか。
とりあえず頑張って説得してみるしかないな..。
「エミリー、ミリア聞いてくれ。実は、この部屋にあった本を読んでいたらいつの間にか体が成長していたんだ。信じられないかもしれないけど本当なんだ!信じてくれ!」
いかにもテンプレにあるような言い訳を言ってみる。
でも仕方ない。
俺だってなぜこのようなことが起こっているのか分からないのだから。
「そうだったんだ...。オムちゃんも災難だったね!でもいろいろと自分でできるようになったしよかったじゃない!それに大きくなってもオムちゃんはオムちゃんだよ!!」
「私は、あの小さい体をしたオムニ様も好みでしたが今のオムニ様も大好きです。子どもには変わりないですし。」
あれ、なんか思ってたのと違う。
こんなにすんなり信じてくれるものなのかよ。
普通だったら、怪しまれていろいろ聞かれると思うのだが。
不安だから聞いてみるか。
「俺が、オムニだって信じてくれるのか?だって昨日まで赤ん坊だったんだぞ?」
「信じるよ。だってオムちゃんの匂いも赤ちゃんのときと同じだし、鑑定したら同じだったもん。それに、成長して一人でできることが増えてよかったじゃない。これで二人でお話もできるね!」
「そうですよ~。オムニ様の匂い大好きなんです。いつも匂いを嗅んでいる私が間違えるはずありません。」
うわ、匂いフェチというやつなのだろうか。
しかし、気づかないうちに匂いを嗅がれていたのか。
油断ならない二人だ。
<個体名ミリア、エミリーから鑑定スキル使用を探知しました。>
ん?またこの声だ。
どういうときに流れるんだこれは。
<サポートスキル「魔界辞典」によるものです。スキル保持者は自身や他者の行動、スキル、魔法などを音声サポートによって詳しく知ることができます。>
すごいな。たぶん知りたいことをすぐに音声で教えてくれるということなんだろう。
「オムちゃん、それはそうとして学園に行く準備しないと。もうそろそろ出発の時間だよ。」
「そうだった!すぐに準備するから少し待っててくれ。」
そうだ。今日は学園で初めて授業をする日だった。
初日早々遅刻は、新入生として印象に関わってくる。
早く準備しないと。
「では、私たちは外で待っているので準備が終わりましたら来てくださいね。」
行ってしまった。
まあ、予定では俺を起こしてお世話しながら一緒に向かうということだったんだろうが、この体に成長した今は、自分でやってくれということなんだろう。
準備が終わると、昨日と同じくシャルマンが馬車を用意してくれていた。
相変わらず、仕事が早い奴だ。
シャルマンも俺の変わりように驚いていたが事前に二人から聞いていたんだろう。
わざわざ説明しなくても理解していたようだ。
「おはようございますオムニ様。私たちを名前で呼ぶときは気軽に呼び捨てで構いません。いずれ魔王となるお方なのですから。では、オムニ様。学園に向かいましょうか。生徒も心待ちにしていることでしょう。」
「改めてよろしくシャルマン。これからも迷惑をかけるかもしれないがよろしく頼む。」
俺は、一応魔王候補らしく演技はしとく。
ここで弱々しい態度でも見せたら頼りないと思われるに違いないからだ。
「では学園に行くとするか。今日もよろしく頼むシャルマン。」
俺は、馬車に乗り込む。
馬車の中に入ると先にエミリーとミリアが座っていた。
馬車の席は横並びなのだがなぜか二人は真ん中を開けて座っている。
奥に詰めてほしいのだがどうにかならないものか?
「オムちゃん真ん中座って!!」
「オムニ様こちらへ!!」
「あのー。奥に詰めてくれないかな?」
「やだ!!私はここがいい!!」
「遠慮しないでください。こちらへどうぞ!」
ということで俺は真ん中に座ることになった。
そして両手も自由が利かなくなった。
なぜかって?
座っているときに二人が手を握ってくるからだ。
しかもなかなかに強い力で。
前世はモテなかったけどここまでイチャついてくるのも童貞の俺からしたらどうしたらよいのか
分からない。
とりあえず何もしないのも申し訳ないので握り返す。
どうやら俺の判断は正しかったようだ。
二人とも頬を赤らめてなぜか恥ずかしそうにしている。
まあ、喜んでくれて何よりだ。
それに怒らせたらどうなるか分かったもんじゃないしな。
「あ、そうそう私たちも結局、学園に通うことになったの。オムちゃんが心配だしね。」
「そういうことなので困ったら相談してくださいね~。お姉さんが面倒見てあげますから。」
え...。
もしかして俺が一人になれる空間ってあの部屋だけってことになるのか。
なかなかにきついぞそれは。
この二人がずっと近くにいるって友達もなかなかできないと思うんだけどそこのところ
どうなのだろうか。
おまけに美少女二人って周りにどういう目で見られるのかもわからない。
「さすがに同じクラスではないよね?」
「同じだよ!オムちゃんと一緒がいいもん!」
「そうです!同じではないと、いざというときに守れません。」
「それもそうだよね..。あははは...。」
終わった..。この二人と一緒なんてこれからどうなることやら。
神様、どうか僕に楽しい学園ライフをください。お願いします。
オムニは、初日から不安になりながらも学園に向かうのであった。