表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の後継者候補ってマジですか!?  作者: けーちゃん
第一章 魔界へようこそ
1/23

1.終わりと始まり

2022/10/23 文章訂正

 子供の頃、誰もが憧れを持ったことがあるだろう。正義は悪を圧倒する。

 ヒーローや勇者は正義の力を振りかざし、怪獣や魔物、悪の組織といった邪悪な魔の手から人々を救う。

その後、魔の手から救った主人公(ヒーローや勇者など)は、可愛いヒロインと幸せに暮らすという

ハッピーエンドを迎える。

 この流れは王道で、見ていて主人公は負けないという安心感と勝利という爽快感、ストレスフリーで楽しむことができる。

 様々な魅力があるが、何が一番うらやましいって主人公は女の子にモテる!!

ただし、イケメンに限るという言葉があるがこれに関しては顔関係なくモテるだろう。

 まあイケメンのほうがいいに決まっているが・・・

 せっかくだから来世は、イケメンで女の子にモテモテなキャラになりたい。

 いや、なる!

 

 そんなことを考えていたらどこからか声が聞こえてくる。


「お主は勇者の器にふさわしい。多くの民を救い、平和を導いてくれ。」


その言葉と同時に意識を失い、異世界転生した。なんてことはあるはずもなく・・・


 最近は異世界系のアニメや小説が流行っていて自分も異世界に行って人生をやりなおすというストーリーを目にする。

 そのような話をよく目にしているせいかいつの間にか妄想をして現実逃避しているときがある。

 まあ現実逃避したところで現実は何も変わることなくあるのは虚しさだけ。

 俺は、憂鬱になりながら現実に目を向ける。


 時刻は深夜2時30分。人々が寝静まっている中、カタカタとキーボードを叩く音が静寂なオフィス内に響き渡っている。

 そこには、死んだ目をした男が膨大な業務に追われていた。

 そう、それは俺だ。

 自己紹介が遅れたが、俺、田中健太たなかけんたはただいま絶賛残業中である。

 残業三昧な日々を送っていてブラックな若手社員としてこの会社で働いている。

 大学生の頃、勉強もせずゲームを一日中するという堕落な生活を送っていた。

その時にちょうどプレイしていたソシャゲ(ソーシャルゲーム)の制作会社に記念就活をした結果まさかの採用。

ゲームに対する熱意や知識を認められ、奇跡的に採用をもらうことができたのだった。


え?すごいじゃないかだって?今の俺を見てみろ。


おいしい話には裏があるというが、まさに入社してから痛いほど苦労してきた。

今俺が深夜まで残業していることが何よりも証拠だ。

 俺の担当している業務はゲームのメンテナンスで限定イベントやコラボなどがあるたびに残業してゲームのメンテナンスに全力を注いでいる。

 今日も来週の限定コラボガチャに向けてテストプレイやメンテナンスの最中である。


 「あーしんどい。こんなはずじゃなかったんだけどな...。帰って早く寝たい。」


 こんな愚痴をこぼしながらもなんとか乗り越えてきたが、社畜生活を始めて7年。

近年ではゲームの需要も高まり、ゲームの大会の賞金を稼いで生活しているプロゲーマー認知度も増えてきた。    

それに伴い仕事量も年々増えてきたのを肌で感じる。

俺はもうすぐ30歳ということもあり、この業務量が続けばこれから年を重ねるにつれ体力的にもきつくなっていくだろう。

そして、このような生活が続いているがために出会いもなく、彼女いない歴=年齢というステータスを保持している。そう言い換えれば童貞である。

 

 30歳になったら魔法使いにでもなれるんだろうか?

 このまま彼女いない歴=年齢を突き通すのだろうか?

 老後の生活はどうなるのだろうか?

 

先のことを考えると頭が痛くなってくる。

考えても仕方のないことだが不安な気持ちは拭えない。

愚痴をこぼすと少し楽になる気がする。


 「現実なんてごめんだ。こんな生活やめて異世界行きたいよ!」

その言葉を口にした途端、唐突な激しい頭痛に襲われた。

 

 体が動かない!苦しい・・・

次第に息もしずらくなり、意識も薄れていく・・・


 「俺は死ぬのか・・・。それにしても急すぎるな。まだ家族や友人に別れも言えてない。しかし、本当に人生って不平等だ。いつ死ぬかわかっていたらそれなりに心の準備ができていたのに・・・。いや、死ぬタイミングがわかっていたら落ち着いてられないか。まあいい、死んだらどうなるかなんてわからないし、考えても仕方ない。来世があるとするなら、次は異世界行きたいな。この世はごめんだ。」


 意識が切り離される瞬間、間違いなく俺は聞いたことのないような言語で誰かが呪文のようなものを詠唱しているのを聞いた。

        

なんだ走馬灯か?だれの声だ・・・

 「サモン・ザ・デーモン」


その言葉を耳にした途端、俺は完全に意識がなくなった。


 その日の朝、田中健太についてニュースで報道された。

 午前3時 田中健太タナカケンタ29歳 独身 行方不明

 警察が調査をしているが、証拠となるような痕跡はなく、持ち物も消えていた。

 社内の監視カメラの記録データは午前2時30分から記録なし。

 警察は未解決事件として手続きを進めた。

初めて小説書いてみました。文章力がないのでそれをご理解の上見ていただけたら嬉しいです。自分のペースで少しずつ上げていきたいのでよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ