表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/37

第十五話 起きたら2日後だったよ


 う、う〜ん。なんか長い間寝ていた気がする。とりあえず、体を起こそう。


 そして、体を動かそうとすると、体の右側に重みがあった。ん? 思わず視線を右側に動かしてしまった。そう、してしまったのだ。その視線の先には・・・・・・


 「すぅ、すぅ」


 ルシがいた。な、なんで!? い、いや待て! だんだんと思い出してきたぞ。確か昨日、ルシと一緒に寝ることになって、そしてルシに・・・・・・


 あ、ああーーーーー!! 顔から火が出そうだ!

いくら、嬉しかったとはいえ女の子の前で泣いてしまったーーーー!!


 やばいやばいやばい!! 恥ずかしすぎて、ルシの顔が見れない!! あぅあぅ・・・・・・どうしよう。

メリア〜〜助けて〜〜。


 (分かりました。では、強制的にクールダウンさせましょう)


 すると、急に頭の熱が引いて、冷静に思考ができるようになった。


 あ、ありがとうメリア。


 (いえ。ついでに用件を済ませようと思います)


 用件?なんですか?


 (デートの日取りをしましょう)


 ぶっ!? このタイミングで!? 


 (はい)


 も、もうちょっと後は?


 (ダメです)


 せめて、ルシがいなくなってからでは


 (ダメです)


 ハイ。ワカリマシタ。


 (よろしい)


 なんかメリアにいいようにされてる気がする。


 (気のせいです)


 ソウデスカ。


 (それで?どうします?)


 どうしますと言われましても。もとより予定なんてありませんし。


 (それもそうですね)


 なんかその肯定は腹立つ。と、とりあえず、メリアの方はどうなんだ?


 (私も特に予定はありません。創造神ですし)


 え? 仕事とかないの?


 (全部、神王に押し付ーー任せているので)


 ねえ。今、押し付けているって言おうとしたよね?何してるの?


 (私がルールなので)


 いや、そうなんだけどさ。トップとしてそれはどうなの?


 (私が仕事しようとすると、神王達が泣き出します)


 あ〜。なんとなくわかった。神王様達が「私達が不甲斐ないばっかりに創造神様にお手を煩わせてしまうとは」とかなんとか言うってことでしょう?


 (全くもってその通りです)


 ああ、うん。俺のイメージとぴったりだな。なんか、すまん。さっきは何してるの?っとか言っちゃって。


 (別に構いまーーいえ、そうですね。先程の発言で私の心は深く傷つきました。撫でてくれたら治ると思います)


 ・・・・・・それは撫でろってことですか?


 (いえ、先程の発言とは関係ないのですが、別に私を差し置いて、ルシと寝たことに不満があるからとかそういうのではありません)


 めっちゃ不満に思ってるじゃん。


 (あと、可愛いとか言ってくれてもいいんですよ?)


 ここぞとばかりに色々追加してくるな〜。


 全く、せめて威圧感とか諸々の神としての気配を消してから来てくれ。


 そう言った瞬間、俺の左にメリアが来た。・・・・・・早いよ。


 「では、どうぞ」


 そう言って、メリアは自分の頭を差し出してきた。


 右腕はルシで動かせないので左でメリアの頭を撫でた。


 「全く、可愛いなメリアは」

 「ふふっ」


 メリアが幸せそうに笑っている。普段は無表情だから、こういうところは本当に可愛いと思う。


 「う、う〜ん。ユウ君?」

 「ルシ?起こしちゃったか?」


 メリアを撫でるから、俺の体は多少動く。それによって起こしちゃったのだろう。


 「むにゅう〜。あれ〜メリアもいる〜?」

 

 可愛すぎか! まだ寝ぼけてるような感じだ。


 「はい。おはようございます。ルシ」

 「うん。おはよう〜メリア、ユウ君」

 「ああ、おはようルシ」

 「それにしても、随分長い間寝てたね。もう2日経ってるよ」

 「は? どういうことだ?」

 「ん? ユウ君が寝てから2日経ったよ?」


 はーーーーーー!!!???


 え? 何? 2日経った? 俺が寝てから、起きるまで2日? え? 寝過ぎじゃね? え? なんで?


 「それはともかくとして、そろそろ起きようか。シルファ」

 「はい」


 どこからどうやって来たんだよ。怖いわ。


 「たとえ神域の中結界の中世界の外でも主人が呼べば、馳せ参じるのが従者というものです」


 なんかおかしなものしか混ざってないぞ! この人の考えはどう考えてもおかしい。


 「じゃあね、ユウ君また会おうね」


 ルシはバイバイと手を振りながら転移した。


 「では、私もこれで」


 いや、貴方本当に何しに来たんですか?


 メリアも転移してしまった。












 いや、うん。起きたら2日後だったよ。









 


 


???「さて、異世界召喚編が終わりましたね」

???「次は純潔の神王との邂逅と旅行編だね」

???「・・・・・・賭けをしようか。この後の展開について」

色欲「メティ(純潔の神王)がユウちゃんに会って、速攻で落ちるに私特製の媚薬を十個」

???「ユウ君が旅行で新たな女の子を引っ掛けてくるにアルテマダイアモンド十個」

???「ユウが旅行先で事件に巻き込まれるに暴食と一緒に開発した酒十樽」

???「ユウさんと今の子達の誰かとの仲が進展するに神精霊樹の種を十個」

???「むしろ、それら全部起こると思う」

皆「「「「「それな」」」」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ