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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幸せな女

作者: 齋裕有

私は彼を刺しました


殺そうと思って刺しました


迷いがあったのか、刺した後もまだ

生きています


「そっかーそうかー」


納得してるんでしょう


私だけを愛してくれるって言っていたのに


子供と奥さんを選んだ彼を刺したのです


この結果になり、彼はきっと納得しているんでしょう


じゃなくても、私をここまで本気にさせた彼は罪です


それ相当の罪、私と一緒に逝くことです。


まだ何か言っています。


「そうかー、そうか。」


自分の中できっと納得いくように考えてるんだろうな。


でも言ったもの。あなたは一生私を離さないと


あれが嘘ならば


私はただ騙されていただけなんて思いたくもない


彼もきっと、今納得できるように考えてる


子供と奥さんを選んだのも、何かの間違いよ


「そうか。。そうか。。。」


ほら

だんだん、はっきりとした言葉で納得している感じだもの


「そうか、愛してる」



最後に愛してると言って死んでくれたわ


これで私も安らかに眠れる



彼女は自らの命を経ち、しんでいった





数日後、刺し傷が浅く、しんでいなかった彼



病院で目覚めた




そして、その彼に近寄る子供



「パパー!」


娘の想花が走ってくる


彼は言う、

「そうか、愛してるよ」




しんだ彼女は、子供の名前を知らなかった

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