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Happy ending  作者: deux
6/7

Happy ending



夕暮れ、波の音。

今日は、あの日。

あの子と私が出会う、出会ってしまうあの日。

あの子が幸せになるには、私と出会ってはいけない。

私と出会わなければ、あの子が声を失うことも、痛みに耐えることも、ましてや泡になって死ぬこともなかった筈だ。


今夜は一晩中、彼女と話をしよう。

あの子が私を助けないように、

たわいもない話をしよう。

あの子の幸せの為に、


「だけど、もし許されるのなら…」


君の名前が知りたいな。


きっと、私の物語は今日でエンディングを迎えるだろうから。




嗚呼…どうかこれからの君の、生きる道が幸せでありますように!


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