表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Happy ending  作者: deux
3/7

潮騒

初めて出会った時からは少し、時間が経った頃。

いつも通りの浜辺。

少女はその長い睫毛を伏せて男に話しかける。

「ねえねえ、ぼうしさん。」

「どうしました?」

「ぼうしさんにとっての幸せってなんなの?どうして私を幸せにしてくれるの?」

「………どうしてそんなことを?」

「なんとなく……気になっただけ。」

「……貴女が知る必要など無いのですよ。」

「…そう、なのね……。」

あたりは沈黙に包まれる。

気まずいような、けして、良い雰囲気とは思えない。



「……人魚姫にとっての幸せとはなんですか?」

「えっ?」

男は少女を見つめた。

少女とは対照的なその薔薇のように赤い瞳。


「わたしの幸せはね。」


「愛する人とずっと一緒にいられること。それだけでいいの。」

「そう……ですか。」

「どうしたの、ぼうしさん?」

男は少し考え込んだようだった。

「……なんでもありませんよ。貴女の幸せわたしがきっと叶えてみせましよう。」

「そう…。」


今夜の波音はいつもより騒がしいように聞こえた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ