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お供ができました

「嫌ですよ」


「――即答!?」


 それはそうでしょうよ。

 なんでわざわざ足手まといを連れて行かないといけないんだよ。


「なんでついて来ようとするんですか?」


「……私達は強くならなきゃダメなの。少しでも強くなって仲間の仇を討たなきゃ……」


 なんか訳ありらしいっすね。


「なるほど……つまり寄生して強くなって仇討ちをしたいと?」


「――それはっ! ………そう思われても仕方が無いわね。それでも、このままだと死んだ仲間が報われない!」


「復讐は何も残りませんよ?」


 私も復讐を目的に力をつけている(アホ)を沢山見てきた。

 そいつらは見事に復讐を果たしたけど、残ったのはただのつまらない静寂と、やる事をやって目標を失った抜け殻だけだ。


「相手は誰なんですか? 人ですか? それとも魔物?」


「………どちらでもないわ」


 は? どっちでもない?


「私達が復讐したいのは―――天使よ」


 なん……だと?

 ……天使って何だそりぁ?


「天使とは?」


「知らないの? ……そうね、たしか五十年前に唐突に現れた少女の姿をしたやつよ」


 詳しく聞いてみると、その天使は銀髪でどこまでも無表情な少女なのだそうだ。

 しかし、恐ろしく強いらしく発展していた国が次々と天使達によって滅亡させられたらしい。


 一番最初に滅んだ国が私の住んでいた魔導国家ギルバリン。

 『最強の魔女』がいるギルバリンが滅んだ情報を掴んだ各国は天使に抗うか、降伏するかのニ択を選んだらしい。


 天使が憎まれる理由は降伏した国まで滅ぼしたということらしい。

 住んでた国民を全て焼き払い、国という形までも消し去って本当の蹂躙をした。


 神話では天使は神の使いって言われてるんだけど、なんでそんな奴らが国を滅ぼしているんだ?

 もしかして神様の頭イッた?


 というかラビから聞いた情報を頼りにすると、私を殺したのも天使ってことなの?

 ……あー、なんかムカついてきた。


「あれは天使の皮を被った悪魔よ。私の仲間も()()に巻き込まれて、私とガビルが任務から帰ってきた時には、殺されていたわ。

 最初は仲間って分からなかったんだけど、そいつの首に子供からプレゼントとして貰ったネックレスがあってね、ようやく私達の仲間だって分かったの」


「それで復讐を。………分かりました、連れて行ってあげましょう」


「―――ほんと!?」


 ラビが前のめりになりながら私にもたれ掛かってくる。

 ……これは他人から見たら危ない光景なのでは?


「―――ハッ!? ここは…………何してんだお前たち?」


 タイミングが良いのか悪いのか、ガビルがちょうど目を覚ました。


 ――ニヤリ。


「実は……ラビさんがいきなり私を興奮気味に押し倒してきて……」


「――ちょっ、ルーナさん!?」


「………お前……そういう趣味だったのか」


「―――違うからぁ!」



      ◆◇◆



 それからラビが必死にガビルに何があったかを説明して、レベル上げに手伝うと言ったら、ガビルに凄い感謝された。

 死んだ仲間はガビルの小さい頃からの親友らしく、意外にも本人が一番復讐を誓っていたっぽい。


 そして、付いてくる条件に私の邪魔をしない、危険だと感じたらすぐに逃げろ、外に出ても私が魔物だと言わないというのを約束させた。


 ガビルは私が魔物だと分かってなかったので凄い驚いていた。ついでにリッチだと教えたらめっちゃ怯えられた。

 ………リッチってホントに人々に恐れられてるなぁ。



 今は第四層に潜り、雑魚をジェネラルオークに任せながら散歩している。

 散歩と言ってもジェネラルオークが目についた雑魚を片っ端から大鉈で叩き切っているので、目の前の光景は虐殺が起きているけど。


 うーん、気にしなければ優雅な散歩だよね!

 それにしても楽してレベル上げられるのは楽で最高ですなぁ。


「……でもなんでルーナは手伝ってくれてるんだ?」


「いやぁ、私も天使に借りがありまして………ちょうどいいからぶっ殺してやろうかなと思っただけです」


「貴女って時々怖いこと言うわよね。それにしても借りって何なの?」


「それは…………すいません」


「……あ、ごめんなさい。あまり言いたくないことなら無理には……」


 どうせ一緒に行動することになったんだから、そのうち依頼目的の魔女ってバレるよなぁ。

 それならさっさと話したほうがいいのかもしれない。


「別に言ってもいいんですが、長いんですよねぇ。ニ人共疲れて来たでしょうし、休憩にしますか」


 近くの洞穴を指差して、そこに入る。

 探知で中に何も居ないのは確認済みなので安全なのは分かっている。


 地面が固いのでガビルが持っていたシートの上にそれぞれが向かい合うように座る。



「それでは昔話に興じるとしましょう。


 …………あるところに一人の魔女が居ました。彼女は毎日自堕落な生活をしていました。

 自分のやりたい事だけしかする気が無く、周りの人達を巻き込んで自由に暮らしていました。


 ある日、いつもと変わらない日々を過ごしていた魔女は唯一の弟子に呼び出されました。

 面倒だと思いながらも弟子の家に転移した魔女を待っていたのは、銀髪の怖いくらい無表情な少女達と弟子でした」


 どちらかニ人から唾液を飲む音がする。


「弟子の言葉にキレた魔女はすぐさま弟子に襲いかかりました。

 その魔女は最強と長年呼ばれ続けていたので、自然と他人を自分よりも弱いと思うようになっていたした。……それが魔女の間違いでした。


 相手をナメて掛かった瞬間に後ろから少女が投擲した大剣が魔女の腹に刺さり、本気を出そうとしましたが……遅かったのです。


 その瞬間に沢山の大剣が手に胴体に腹に足に突き刺さり、魔女は虫の息になってしましました。そして、弟子の手によって魔女は死亡してしまいました」


「………それじゃあ魔女様は………」


「死後の世界なのでしょうか、謎の空間で謎の声を聞いた魔女は、気がついたら魔物として蘇りました。

 その魔物とは、アンデッド系モンスターとしては最弱の『アンデッド』でした。

 魔女はどこか休憩が出来る場所を探して彷徨い、謎の迷宮に潜り込みました。


 そこで魔女は何度も死んで何度も蘇りながら今もどこかで自由に迷宮内を探索していることでしょう」


 これで終わりだというように床に寝転がる。


「それじゃあ、貴女が……依頼のルーナ様だって言うの?」


「そうです。私が元『最強の魔女』ルーナでーす。騙しててごめんなさいね。………あ、一応私を見つけたから依頼達成ですね。おめでとうございますー」


 パチパチと拍手をしてなんとも言えない空気を吹き飛ばそうとするけど、ニ人は口を開けたまま黙ってしまっている。




 誰かこの空気をなんとかしてください。

 ニーア・オートマタが面白くてずっとやってたら時間が無いです(泣)

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