表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソラのクモ  作者: 佐々木さざめき
1/26

第1話

全体の文字数はかなり短くなります。

ショートSFですがお楽しみください。

専門知識はいりません

 青い蒼い、高い崇いソラ。


 白い珀い、たなびくクモ。


 それが思い出のソラとクモ。




 カメラは地表から青い空に飛び抜け雲を抜け、宇宙へ飛び出る。


 途中起動エレベーターをかすり、まっすぐに月へ向かって。



 まばらに星の散らばる宇宙


 止まっているような宇宙船


 そのカーゴの中。


 鋼鉄の蜘蛛が丸まっている


『僕はTA999‥‥時々夢を見ます』


——————————————————


 カメラは宇宙船から月に。


「5,4,3,2,1、分離‥‥」


 2089年、大島宇宙センター、その管制室のモニターには月の周回軌道に到着した宇宙船サンライズからの映像が映し出されていた。


 まるで止まっているかのようなゆっくりとした動きで宇宙船サンライズの後方半分が離れてゆく。


「分離‥‥成功!」


 管制室がどよめく。だがそれだけだ。


 切り離された後部が十分離れたところで、ガスを噴射、減速し、月の重力にゆっくりと引っ張られていく。


 しばらくの静寂。


「5,4,3,2,1、ムーンベース・ホライゾン‥‥着地!」


 再び管制室がどよめく。


「ホライゾンオープン。電力アンテナ微調整開始‥‥完了」


 皆が息をのむ。


 これからが本番だ。


 月の軌道を回るサンライズはすでにソーラーパネルを全開にして、ホライゾンへ電力アンテナを向けていた。


「サンライズからの電力供給テスト開始します‥‥5,4,3,2,1‥‥送信‥‥ホライゾン電力キャッチ! 起動確認!!」


 今度こそ、管制室に歓声があがった。


 技術者達は抱き合い喜び合う。


 これで。


 これで宇宙開拓が始まるのだ! と。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ