掌編小説集2 (51話~100話) チャンス 作者: 蹴沢缶九郎 掲載日:2016/01/25 昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいた。 お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に出掛けた。お婆さんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコと流れてきた。しかし、物事にあまり興味を抱かないお婆さんはそのまま洗濯を続けた。 桃は川下へと流されていき、海へ出て、波に揺られながら水平線の彼方へと消えていった…。 鬼から人間を救う為、神が与えた唯一の希望を逃した人類。その先の未来の事など、神の知ったことではない。