入学式・・・?
その時、声が聞こえた。
「おーい、見菜?聞こえてるかー?」
ちなみにこの声の主は、さっき(前話参照)の話に出てきた幼馴染の杉差 苞助、ご存知の通り私と同じ、竜と契約したやつ。
「おい、なーに勝手に自己紹介してんだよ。」
「なに?、なんか文句あるの?」
というより、以心伝心と言うやつだろうか、心の声が聞こえるのは。
今も昔も変わらず、言い争いをしている私たちの間から偉そうな、そして私の大っ嫌いな声が聞こえた。
「オーホッホッホ、見菜の低俗はいつでも、どこでも変わらないですわね。」
こいつは、阿礼 姫野苞に片思いで、私に敵対心がある、金持ちのお嬢様でむかつくやつ。
姫野も入れて3人(約2人)で言い争いをしていたら、予想はしてたけど、いつの間にか日が暮れていた。
「ちょっ、ちょっと?やっぱりやってるよ2人ともやめなって。」
そうやって止めに入ったのは鳳膿 真那、普通で平凡な子だけど優しさなら誰にも負けない!でも漢字が難しい!そして私と苞が竜と契約したことを唯一知ってる子、ちなみに1つ年下。
「見菜ちゃん、そんな情報いらないでしょ。それより入学式は?もう日、暮れてるよ?」
「・・・」
これが私
「あー」
これが苞
「なっ・・また?・・・うそ」
姫野
というようにそれぞれ驚き(約一人)、私に喧嘩をふっかけてきた。
「あんたのせいよ、見菜。」
「ふふっ、元はあ・ん・たでーしょ。」
「おっ・・おい、お前ら。」
そんな苞の言葉に耳を貸す訳もなく
「なっなっなっなんですってー!これは・・いえ、この勝負、受けて立ちますわ!」
「おまえらなー!」
やっと苞の言葉が耳に届くと
「あんたはだまってて、これは私たちの勝負よ口出ししないで!」
そんな私の声と
「苞助様は黙っててください、これは私たちの勝負です、口出し無用です!」
そんな姫野の息ぴったりの言葉に
「あ・・・は・・はい。」
少し涙目になった苞。
「さーて、これで邪魔者はいなくなったわね。」
「そうですね、それでは。」
「「いざ、尋常に勝負!」」
そんな風に勝負しようとした。そのとき
「おいっ、あんたたちそこでなにしてる!」
大声が響いた。そしてその声の主は・・・この学校の先生のようだった。
「ん?なぁんだあんたちか、入学式さぼったの、この状況を見てると・・・えーと阿礼・・姫野と・・・春日井、見菜はクラスはなれた方が良さそうだな。んーだからこーなって・・・よしっクラスは春日井A杉差A阿礼がBだ。あっ・・私の名前は佐々木 千世だ、Aの担任をしてる。よろしくな。えーと、そこの・・・見菜と・・・苞と・・・姫野じゃないあんたは?」
「あっ、鳳膿 真那です。」
「そうかよろしくな真那。それとみんな気をつけてかえれよ。」
そこまで聞いた後、姫野は苞とクラスが離れたのがショックだったのかふらふらと帰っていった。
そして私たちは
「じゃあ、帰るか」
そんな苞の声につられて帰っていった。
そして、それを陰から見ていた女の子は
「まだ・・・ヒミツ・・しらないみたい・・・ね。まだ、まだなの。・・・ごめんね。」
その声とともに闇夜に消えていった。
はい、前とおんなじくらいの長さになりました・・・はい、ごめんなさい。
はやいもので、後一回くらいで二章に入ります
また、暇があったら見てください。
誤字・脱字などがあったら教えてください。
2015年11月8日。少し編集しました
2016年1月23日。少しつけたしました。