表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼龍くん物語エピソードゼロ:「十龍図」若き日の玄龍の心の旅  作者: 蒼龍 堅明


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/11

【後書き】十龍図の成り立ちと願い

全十話にわたる『十龍図』、最後までお付き合いいただき心より感謝申し上げます。

完結にあたり、この物語の根底にある禅の教えと、私がこの物語に込めた想いを少しだけ綴らせていただきました。

1. 十牛図じゅうぎゅうずとは

十牛図は、悟りに至るまでの道筋を十枚の絵と詩で描いた、禅の入門書とも言える教えです。

そこでは「牛」は人間の真実の自己(仏性)を、そして「牛を追う男」は修行者(自分自身)を象徴しています。


尋牛じんぎゅう: 自分の本当の姿を探し始める

見跡けんせき: 足跡を見つける

見牛けんぎゅう: 牛の姿を捉える

得牛とくぎゅう: 牛を捕まえる(まだ暴れる)

牧牛ぼくぎゅう: 牛を飼い慣らす

騎牛帰家きぎゅうきか: 牛と一体になり家に帰る

忘牛存人ぼうぎゅうぞんにん: 牛を忘れ、ただ自分が座る

人牛倶忘にんぎゅうぐぼう: 自分も牛も、すべてが空になる

返本還源へんぽんかんげん: あるがままの自然の姿に戻る

入鄽垂手にってんすいしゅ: 街へ戻り、人々を助け導く


2. なぜ「龍」へと再構築したのか

本連載『十龍図』では、禅の抽象的な教えを現代の私たちが直感的に理解できるよう、また『蒼龍くん物語』の世界観を補完するために、以下のような意図を込めました。


力の象徴としての「龍」

十牛図の「牛」は本来、穏やかな本性の象徴です。しかし私たちの心には、もっと荒々しく、制御しがたい「力への欲求」や「野心」が潜んでいる。それを「黄金の龍」として描き、修行を通じてその角を研ぎ、鱗を磨き、最後には白き慈悲へと変容するプロセスを強調しました。


「自己完結」から「他者への誠実さ」へ

禅の悟りは個人の内面で完結しがちですが、本作では親友・黒龍との別離という「対人関係の悲劇」を軸に据えました。どれほど自分が悟りに近づいても、間に合わない現実がある。その絶望をどう乗り越え、次世代(蒼龍くん)への教育に繋げるか。そんな思いを込めました。


3. 最後に

玄龍が歩んだ「日々進むべき道」は、決して特別なものではありません。

ただ、目の前の命に誠実であること。その積み重ねが、いつか自分自身の「安住の地」を形づくるのだと信じています。

『十龍図』全編、いかがでしたでしょうか。

もしよろしければ、皆さまが一番心に残った場面などを感想で教えていただけると、書き手としてこれ以上の喜びはありません。


物語はここで完結となりますが、蒼龍くんと玄龍さまの「日々是好日」な日常は続いていきます。

蒼龍くんの成長と、かつての親友・黒龍との因縁が交錯する本編も、あわせてお楽しみいただければ幸いです。


【癒やし】蒼龍くん物語 〜小さな龍と学ぶ、心を調えるための「禅の智慧」〜

https://ncode.syosetu.com/n7536lr/


合掌 蒼龍堅明

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ