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雨色パスク  作者: ちゃだえ
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入隊試験

「制限時間は1時間それでは試験開始です」


開始アナウンスが流れ俺達の試験が始まった



---遡ること1日前---


「そういえば社長、はじめさんはどういう枠で加入ですか?」

「弟子だよ」

寝っ転がってスマホをいじりながら夜ご飯のピザを食べながらパスクはそう答えた………行儀悪いな…


「加入ってなんだ?」


「話すと長いんだけど、異能力者って1000万に1人くらいで産まれてくるから意外といるんだよ」

「ってことは世界800人くらいいるのか」


「計算早いね、まぁそんな感じ。けど一般の人がバグや異能の存在を知ってしまったら大混乱が起きて世界が崩壊する可能性があるから異能をこの世から完全に隠蔽するためある組織ができたんだよ」

「組織?」

俺の疑問に少し間を空け、答えた


「名は天上部。国連直属の世界組織だよ」

「そんなこと教科書に乗ってないぞ?」


俺がそう言うとパスクが少し鼻で笑った

「そりゃ載せたら異能のことがみんなにバレちゃうからだよ笑。任務は3つ。1つ目はバグを殺すこと。2つ目は新たに生まれた異能力者を天上部に加入させること。

そして3目が闇堕ちした異能力者を殺すこと。」


「闇堕ち?」

「異能が使えること犯罪を犯して他人の命を脅かす人殺すんだよ」


「そんなわざわざ殺さなくも…」

俺がそういった途端顔色を変え妙に怖い顔で俺を見つめた

「闇落ちした異能力者は平気で人を殺す。もし君の大切な人がある日突然異能で殺されても同じこと言える?」

パスクの声が何故かいつもより低く聞こえる


「……」

「まっそんな感じだよ」

いつも通りの軽い声に戻りテーブルに置かれたみかんと緑茶を口に入れ笑顔を浮かべる


「 っていうか俺は異能が使えないのに加入できるのか?」

「うん。って言うか加入を拒んだら天上部に殺されるよ」

「え?殺される?」

そう答えるとは予想もしていなかったので驚きのあまり大きな声が出てしまった。それにびっくりしてミントがビクッとしてスマホを落としてしまった


「勧誘される人は2種類。異能が使えるか異能かバグを見てしまった。どっちの場合でも言いふらす可能性があるから断ったら殺害対象だよ」


「そりゃ物騒な組織で」

「平和にはルールと死が必要なんだよ」

「矛盾だな」

「だね」

いつの間にか食べ終わったのか手を合わせごちそうさまをしていた


「ちなみにはじめは私の弟子として入隊だから」

「何だ弟子って」


「入隊の時隊員として入るか誰かの弟子として入るのか勧誘者が決めれるの」

「なんで本人じゃなくて勧誘者が決めれるんだよ」


「そりゃ勝手に誰かの弟子名乗られたら面倒だし」

「そうなのか?」


「弟子は一般天上部と違って少しばかり特権が着くんだよ。それを乱用されたら困るからね」

「どんなのがあるんだ?」

「それは弟子に慣れてからのお楽しみ」

いつも通り適当な説明だけで俺は試験に行かされるらしいな……


東京駅からタクシーで3時間分。途中遠回りや乗り継ぎなどを何回もして支部に着いた。


とある建物の地下16階

それがアジアの平和を守っている天上部アジア本部。

地下なのでもちろん地上から見ることは出来ないし入る経路も複雑で大量の防犯カメラと警察が各扉事に配置されている


「やっぱりいつ来ても人間味がないねー。うちの方がまだ住みやすいんじゃないかな」

「それはどうだか」



「じゃ着いた事だし私は弟子の手続きとかしてるからちゃっちゃと入隊試験突破してきてね」


「えっ?試験あるのか?」


「そだよー。ちなみに落ちたらミントみたいに一生事務だから落ちないようにね」

「そういう大事なことはもっと早めに言うべきじゃ?」

「まあまあ、なんくるないさーの精神で頑張って」

……なんだそれは?……


警備員に囲まれた大きな扉をぬけた先には大きく真っ白い空間があった


部屋の中には約50人ほどの人がおり年齢、身長、性別はバラバラで日本人以外にアジア系外国人もちらほらいる。


にしても広いなー。100mくらいあるんじゃないか

辺り一面も真っ白だしあと防犯カメラの量がやばい。

1個1万だとしても100万くらい行くんじゃないかな、



そんなことを考えていると上にある細長い穴からスクリーンが降りてきた。

ライトが照らされると映っていた髪の薄いおっさんが喋り始めた


「おはようございます。本日は皆様良くぞお集まり頂きました。わたくし本日司会を努めさせて頂きます。大久保です。 早速ですが皆様には3人グループを作って頂きます。」



---ちょこっと豆知識---



ミントは元々パスクの師匠の弟子候補だったが身長か小さすぎて入隊試験で落とされパスクが弟子になった

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