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雨色パスク  作者: ちゃだえ
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キメラ

バキバキとガラスや水が飛び散り中の化け物が動く、その姿はギリシア神話に登場する怪物、キメラそのものだ


針千本(はりせんぼん)

手を広げ手のひらから勢いよく何十本もの針が飛ぶ。

が山羊は素早い足でスイスイと針を避ける


その隙を見て足に雷を貯め一気に地面を蹴り跳躍する。その速さは到底目で終えるものでは無い。実験室に落雷の音が響くと同時に俺の拳はキメラを捉えた


キメラが力を増し俺の体を押す、負けじと俺も雷を込め踏ん張り鍔迫り合いが始まる


2人が数秒動かなく無くなる間にアライは生み出した大きな日本刀で山羊の体を真っ二つに切るよう刀を振るう。


しかし皮膚に当たった途端刀は砕けた


3人から緊張がとけ1度みな離れる、


「異能力の問題は解決したけど次の問題は質っぽいね」


異能の特訓は大きく分けて2つ


技の質を上げ攻撃をより確実としたものにする。この特訓はいたって簡単。異能を数多く使えばその分自分の実力が分かりより向上が容易なためだ


だが異能力の変換効率、これを特訓するのは難しい。

生まれ持った才能、まずそれがなければ一向に効率を上げることは出来ない。そして才能があったとしても効率をあげるには多大なる時間が必要となるそのため多くの天上部は質の強化に徹底してきた



だがアライは今まで異能力の効率だけを重視し生きてきた。その方が極端に異能力が少なくそもそも技を出せないアライにとってより勝率が上がると考えていたからだ


だがアライは今現在異能力を使わずとも異能が使える。

言い方によったら今までの努力が消えたと言うことも出来る


そして一切質の特訓をしなかったことで得意技を除いた全ての技の質が参番隊の隊員とそこまでたいした差はないのだ


(私が得意な技広範囲なやつばっかりだからここじゃ使えないな。面倒だけどちまちま攻撃してくしか、)


脳裏に考えを寄せているといつの間にか二人の視界からキメラは消えていた。


「消えたね」

「放使ってみたらどうですか?」

俺の提案にアライは軽く首を振った


「放を使うには結構集中しないといけないから今使ったら意識を割かれてるうちに攻撃されるかもしれない」

そう説明しているうちにアライは銃を作り俺には渡した


「もしかしたら万がいるかもしれないからいざと言う時には、ね?」

そっと目を合わせ頷く


きっと万は人間だから銃で殺せという意味だな。

まず万レベルの人は銃弾なんて食らうかどうか、


とりあえず俺もそっと目を見て頷いた



その時アライの背後に突如キメラが現れ突進し始めた


アライはすぐさま振り返りキメラとの間に壁を作った


「危ない危ない。これで安…」


キメラは壁を飛び越えそのままアライ付近に飛び込んだ

アライは必然的に瞬きをしてしまいもう対処は不可能…



「…ありがとう」

気づくと俺はアライを抱き抱えていた。自分でも何があったか分からないが足からは尋常じゃないほどの激痛が走っている。


無意識に異能を使ってアライさんを助けたのか?いやけど、異能にしては足が痛すぎる。ぶっちゃけもう立つのもキツい


「悟君大丈夫?」

アライは俺の足元を見ながら言った。何とか隠しきれてるつもりだったけど見てみたら俺の足はブルブル震えていた。


「だ、大丈夫です。それより梨花さんこそ怪我ありませんか?」


アライは俺の顔を見てそっと体の力を抜きため息をついた


「絶対悟君の方が怪我してるでしょ。ほんとに君は優しいんだから」



何とか踏ん張ってたってはいるがもう技どうこうより守ることすらも出来ないのが現状だ


それを悟られぬようキメラを睨むとキメラは大きく吠えた


---ある人たちの物語---



「逃げられた。隊長へ報告、どうケジメつける気?」

「そう怒るなって。ここで俺を殺したら逆にスインがルール違反で殺されるぞー。まぁ大丈夫、しっかり責任は取るから」


スイン、さくら


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