研究室
真ん中に水槽があり中には生きてるうちには見ることがないであろう化け物が入っている。そんな光景を映画、ドラマもしくは現実で誰しも1度は見たことがあるだろう。
その景色は今悟とアライの瞳にも広がっていた
「これ絶対ヤバいやつですよね」
俺は少し震えながらそう聞くが経験の差それとも性格かアライは至って冷静だ
ライオンの顔、山羊の胴体、蛇の尻尾
その怪物はギリシャ神話のキメラそっくりだ
「キメラって空想の生き物じゃなかったんだですか?あんなん実際にいたら人間なんてすぐ死にますよ」
「科学の進歩はすごいからね。多分今人間が本気を出せば作れると思うよ。この化け物もきっと人工だよ」
いつの間にかアライは水槽の前に立っていて真剣に観察している
「アライさん近づき過ぎたら危ないですよ」
アライはこっちを見ながらムスーッとほっぺを膨らました
「せっかく悟君がつけてくれたんたから、その…2人っきりの時は梨花って言って」
恥ずかしそうに頬を赤らめながらそう言う
「はっ、はい。わ、分かりました。梨花さん」
俺の心臓は爆発寸前だ、
その時心臓の具合なんて気にせず突如実験室のあかりが消えた。
「消えちゃった」
「むしろ廃墟なのにこれだけ耐えれてた方がびっくりですね」
「確かにそうかも。あとずっと言おうと思ってたんだけど」
話しながらアライは水槽の下に取り付けられていた2つのレバーを指さした
「あそこレバーあるよね。電気の可能性も」
いや、電気の可能性もあるけど、これだめじゃない?多分キメラさん起こしてしまっちゃうやつじゃない?
「そ、そのレバーより梨花さんの異能使えばいいんじゃないですか?」
アライさんは後ろを向きすこししたあと頷いた。だが、俺には見えていた。水槽のガラスに反射した照れてる梨花さんの顔が
「眩しい光」
豆電球の妖精さんが現れ研究室全てを照らした
「こいつの名前豆太郎。私のお気に入り」
そう言い手の上に豆太郎を乗せてまるで猫と触れ合うように頭を撫でた。
「確かに可愛いですね。でもなんか電球から壊れてるみたいな音してません?」
耳をすますとピキピキとガラスが割れる音が響く
「豆太郎じゃないよ」
じーっと豆太郎を見て異常が無いのを確認するとまたスリスリと頭を撫でた
2人の背後にある水槽…割れていたのは水槽の方だった…
---ある人たちの物語---
「参、弍番隊の間で広まっている流れをご存知ですか?」
「あぁ、知っておる。パスクの死刑の話だろう」
「知っていましたか、なら話は早いですね。要するにエルロットは死んだわけです」
「はっははははは。死んだね」
「おおっとこれはこれは失礼。殺したでしたね。それで今保証人がいなくなってしまったわけですね。」
「執行するのか?」
「いえいえ、彼女は色々と活躍されてますから今更処刑はしませんよ。それにエルロットが居なくなると逆にあの家からの圧力が強くなりますんで結局は変わりません」
「なら結局お前は何が言いたいんだ?」
「特に言いたいことはありませんよ。あなたとお喋りをしたかっただけです」
「ふっ、可愛いヤツめ」
天上部上層部2人




