きさらぎ…駅?
「ねっねぇ……真由美……」
「…何…?」
「後ろのやつが…ちょっとづつ歩いてくるんだけど…」
「大丈夫…大丈夫だから、落ち着いて…。私達の方が走ってるスピードは速いから大丈夫」
吐息が響く線路を私達3人のは走り続けた…
「ねぇ…真由美…」
「……」
「真由美!!」
「何よ!」
私は怒りのあまり振り返って梨花を睨みつけた……
「あっ……あっあ……」
振り返った光景に私はただ絶句するしか出来なかった…
後ろにいたのは梨花と…首の曲がった化け物10数匹だった…
「き…気づいたら増えてて…」
「と、とりあえず走るよ!」
それから20分ほどだろうか、私達は一言も喋らず、そして振り返らず走り続けた…何度転けそうになっても「追いつかれたら死ぬ」そう思い必死に走り続けた…
けど分かる…どんどんと足音が大きくなってきていることを…そして足音の数が増えてきていることを…
もうダメなのかもしれない…そんなことに意識を取られた瞬間…私はつまずいてしまった…
目をつぶりただただ考える…
ああ…もうダメなんだ…、 色んなことやりたかったな…結婚もしたかったし…海外旅行とかもしてみたかったな…
だがいきなり足音は消えいつまでたっても何も怒らない
「…終わった?」
覚悟を決め目を開ける
振り返ってみると誰もおらず何も無かった…梨花も…
「なっ、なんなのこれ………私が何したって言うの!」
返事はなく虚しく声だけが響く
その時…
「ガタン…ゴトン……ガタン…ゴトン」
後ろから嫌な音が響いてきた……そしてその音は大きくなってきている…
「ま…まさか……」
私が立っているここは線路の上…そう後ろから列車が走り出したのだ
必死に走るも抵抗虚しく背後から聞こえる地響きは音を高める…
その時…………私の体は明るい光に照らされた。
目の前からも列車が来た
(あっ…ああ)
何も考える暇もなく私は意識を失った
目を覚ますと私は終電のホームの椅子に座っていた…。隣には梨花も座っていて私を起こしてくれたようだ…
「ごめん私寝ちゃって…」
「ねぇ真由美?きさらぎ駅に行く方法って知ってる?」
いつものニコニコとした笑顔とはうってかわって、感情ひとつない真の顔で私を見てくる
「連れていきたい対象と2人きりになって「自分もろともきさらぎ駅に連れて行ってください」って心の底から祈ることで行くことができるんだよ。……々なのになんでお前だけ…生き残ってんだよ」
ハッとして梨花の顔を見ると……その顔は90°に曲がっていた……
「はいおしまい」
完全に心まで脅かされた俺の体にアライの声が響く…
「まっ、まぁまぁだな……」
「…へぇーそうなんだ…これでも?」
「…えっ?」
ポキッ!という音とともにアライの顔は……90°に曲がっていた…
「うっわぁ!」
「はじめぇー?」
ゾンビのように腕をぶらんとしながらどんどんと近づいてくる
驚いて俺は玄関の方まで走っていってしまった
「はあっ…はあっ…どうしよ。またさくら異能なのか?どうすれ…」
ガン…ガン…ガン…ガン!
築100年を優に超えていそうなこの民家の扉にまるでノックされたかのような音が鳴る…
「か…風だよな?」
「……かぁ……誰かぁ……」
月明かりが照らし徐々に人影が明らかになっていく
「…撃つしか無さそうだな」
パスクに習った構えをつかい扉を睨みつける…。
開けられたその時戦いは始まる…はじめの頭には緊張が走っていた…
ガラガラーという風情のある音と共に扉をスライドさせると…悟がいた
「…悟?」
「はじめぇー…」
---ある人達の物語---
「あっあの……」
「んー?どしたー?」
「え…ええ、えーっと」
「あーおけおけ。ちょっと待っててねー」
---5分後---
「はいよー。熱いから気を付けてー」
「…あっ……ありがとうございます
(何も言わなくても私が思ったことをすかさず察知してやってくれる……もう兄貴って言わせてください泣。
うーー兄貴ーー。兄貴には頭が上がりません泣)」
本当は最近知った世間話というものをしてみたかったが話し出せず、たまたまお茶を出してもらったので元々「お茶が欲しいと言いたかった」ということにした
しずくと何も考えていないパスクであった…
パスク、しずく




