天使と悪魔
「悪魔の子のくせにやるじゃん」
シワまみれの肌、曲がっている腰がスライムのようなドロっとしたものに変わり徐々に人型に変わって行っていっている
「指鉄砲」
変わり終わる前にすぐさまアライは技を構え青い光を貯めている
「バン!」
たま初めてからずくに撃ちさっきより溜まっていない段階で光を撃ちつけた。
が、当たる間際に避けられてしまった…
「惜しかったじゃん」
人型だったスライムが完全な人間体へと移り変わる…その姿は天上部本部に侵入してきた若い白髪男だった
「お前はあの時の万の…」
「久しぶりだね…えーっと、そういえば名前聞いてなかったね。なんて名前?」
「………」
沈黙を貫くと男は嫌な顔をし首を傾げた
「まっ答えてくれないならいいや。自分で見るから」
白髪の男がそう言った直後、今度は男の体が若い女へと変形し始めた…
「双眼鏡」
両方の指でメガネ用な丸を作り目を覗かせた
「はじめって名前なんだ。いい名だね」
「…なんで俺の名前を」
「あいつの異能だよ。あいつの名前はさくら。万のなかでも群を抜いて残酷と言われるほどの快楽殺人者だよ」
「そりゃ説明どーもー」
キラン!とウィンクをした後またぐちゃぐちゃと体を変え始めた
「また何か来るよ」
俺もウェポンを構え白髪を睨む
「さくら何してる?」
声のする方を見ると駅の屋根の上に同じく天上部に侵入してきたチビがいた
「何って戦いだよ。戦い」
「なぜ戦う?任務違う」
チビは少し怒っているようにもみえる
「そーだけどさー。偶然遭遇出来たことだし今殺した方がエモくない?はじめっちはあれだけどアライちゃんは結構強いよ?将来危険な存在になっちゃうかも」
「はじめっち?アライちゃん?。あー君達名前。思ってたより再会早い」
「あっそっか!はじめっちとスインは会ったことあるね。一応自己紹介ー!!。あいつの名前はスイン=トートー仲良くしてあげてね」
「あん時のチビ…」
「お前、何言う」
今の今まで屋根の上にいたはずの声が耳元から聞こえてる……
「今…チビ言った?」
2本の大きな刀がはじめの喉に触れている…
「まったく、短期だなー。さっ!さっさと殺っちゃってよ」
「殺さない。アイ天上者以外殺さない」
喉に触れていた2つの刀をさやにしまったその時…
「夢列車」
少し距離をとったアライの正面から高さ3m横1m程の青色の列車が現れスインめがけ前進し始めた
「避けて終わり…」
「死者の手」
列車を避けようとしている足元に沼が現れスインの足が沼に入ってしまった
「足止め、ならな……んっ?」
沼の中から無数の腕が現れスインの足を掴んで離さない
「死ね。トートー」
アライの静かな声が響く…
「その名でアイ呼ぶな!!!!」
顔を怒らせいきなり大声で怒鳴った
「切り刻み」
向かってくる列車を刀で切り刻み続け、列車、死者の手どちらともバラバラになった
「……あの列車は師匠でも壊せないほど硬いのに…」
「へぇー今のが勝ち確の技だったんだ、確かに俺だったら今ので致命傷かもな。だが今回ばかりは相手が悪かったな」
さくらは笑っているがスインの顔からは殺意が溢れている
「こいつトートー言った。殺す」
2本の刀を構え今にも飛んでかかって来そうな勢いだ……
「極刀酔い晒し……」
どんどんと紫の禍々しいオーラがまとわれていく…
「スイン!待て!!!ここでそれを使うとバレちゃうよ」
そう言うとさくらの声に反応しオーラが少しづつ消えていく
「すまん、少しカッとした」
「ふーまったく、このままじゃ失敗するとこだったんだからなー。まぁ、とりあえずこいつらの支援来るかもしれないし大事になる前に逃げよっか」
スインは小さく頷く刀を鞘にしまう
さくらはまたぐちゃぐちゃと変形し1回年寄りになりその後ヘリコプターとなった
「さっいくよー」
「……アライ。いつか必ず殺す……それまで生きてて悪魔の子」
そう言いヘリに乗るとぐるぐるプロペラを回し飛んで去っていった…
「アライ…?」
アライの美しい顔はビクビクと震えていた…
---ある人の物語---
「ほんとにあなたも鬼ですねーアライちゃんをあさがたけ村に同行させるなんて。もちろん知ってのことでしょう?悪魔の子のこと」
「まぁな。あの家からの圧は結構強いんだよ」
「最近評価も優秀で頑張ってるらしいじゃありませんか。このままじゃアライちゃんなっちゃうんじゃないですか?天上者」
「何を馬鹿なこと言ってるんだよ笑」
「ハッハッハ!!」
暗い部屋に2人の大きな笑い声が響いた…
天上部上層部2人




